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尊い日々を手放すということ

今日、真面目な上司2人を会社の廊下の先で見つけて、近づいてあいさつしようかな~と思ったんだけど、

二人が歩きながら肩をもみ合っていて「痛い痛い痛い!んも~力が強いよ!!」とかいってて。

なんか尊かったので声かけるのをやめました。
いつも真面目な話しているのに廊下では「力が強いよ!!」じゃねぇんだよ…(褒めてる)。これが今日のハイライト。





昔、仕事で知り合った方が「1年前には想像できなかった生活をしているのが幸せなこと」と話しておられた。

当時、未熟だった私はさっぱりわからず。
というか、「変わらないよさ」ってあると思っていて、当時のわたしはその良さにどっぷり浸かっていた。


通い慣れた道の通勤路。

顔なじみの上司。

ちょっと突拍子なことが起きても対応できるようになってきた仕事。

時には冗談も言えるような関係性に育った後輩。優しく指導してくれる先輩。

休みの日は彼氏や友人と遊ぶ日々。

……。


尊い。


そんな尊い変わらない日々を過ごしていた社会人5年目。転勤の異動が出た。

わたしは全国転勤の仕事でして。

5年目は通常はないのだが、「もっと一生懸命仕事を頑張る分、異動は先延ばしにしてくれ」
とお願いしてきたのだが、しょせん下っ端。1年の延長であっけなく異動の内示が出た。

それでも1年間延長してくれたのは、会社と上司の優しさだったのだと思う。


異動先は東京だった。初めての東京。初めての仕事。

1年目は何が何だかわからず終わった。

「これが変化ってやつか…」と、1年前に全く想像ができない日々に怯えた1年だった。

1年前に知らなかった人と会って、

知らない町に出勤して、

知らない町に帰る。

彼氏とも遠距離恋愛だし、
幸い、東京に住んでいる友達がいたけれど、でも仲の良かった友人と離れた寂しさもあった。


心と体が慣れることに必死な毎日で、1年目が終わりにさしかかったころ、ようやく心身が慣れて、ふと自分を振り返ると、
結構いろいろなものが手に入っていることに気付いた。


当たり前だけど、想像できない日々を過ごすから出会う人も増えて、学ぶものもできて。

変化することの大切さをその時、まざまざと実感した。

それから、「1年前と違う行動(習慣)を一つとる」というのを自分の中で課している。


新しい習い事を始めるのでもいいし、新しい行きつけの喫茶店を見つけるのでもいいし。


気付いたこと「やってみて、嫌だなと思ったら、すぐにやめちゃえばいい」こと。

もちろん、仕事とかはなかなかそんなに変えられないので慎重さは大事だけど。


そうやってると、ほんの少しずつ変化の耐性も出てきて、

あと、ちょっと安心する。

一年の終わりに「これができた」「こんな世界がひらけた」って、ほんのちょっと自分に自信が付くんですよね。

自分への投資というか。将来の自分がちょっと自信がついて、ちょっと安心できる感じ。


それにしても、冒頭の上司のやりとりは、
わたしが変化しなければ見ることが出来なかったシーンだな、と思ってここまで空想を繰り広げたのでした(仕事しろ)。

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