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なぜ結婚するのか、自分自身に聞いてみた。

結婚する理由でしっくりするものが、ずっと見つからなかった。

昔、男性の先輩にどうして結婚したのか聞いてみた。「子どもがほしいから。子どもがほしくなければ結婚なんて大変だよ」。
アルコールで気が大きくなったのか、先輩はビールを飲みながら、いつもより流ちょうにしゃべってくれた。
 
ほんとうにそうかな。
 
それって、ものすごくリスクのある考えじゃないだろうか。
 
だって、子どもを授かることができるかなんてわからないし(今は事前に検査ができるシステムが整っているけれど)
 
ずっと、なぜみんな結婚するのかがわからなかった。

籍を入れなければいいじゃないかと。
もちろん、働きたくないとか、彼を支えるために生活していきたいんだ(炊事洗濯?)という夢があるならばそれでいいのだけど、
もっと自分に刺さる答えがずっと欲しかった。
 
別の日、同僚の女の子に「なぜ結婚したのか」と聞いてみた。
彼女は、笑いながら「そんなに重く考えなくて大丈夫だよ。一緒にいたいから結婚する。ただそれだけだよ」と言った。

 
そうやってぐるぐる考えてきた私は、順調にいけば、今年、結婚する。
なぜ結婚するのか。この際、自分自身に問うて、言語化してみたいと思う。
 

その1
その波が来たから乗ってみる。
 
抽象的だと思われるだろう。でも、理由の中で一番大きかったものだから、少し聞いてほしい。物事にはタイミングがあると思っている。これは、29年間生きてきた私の見つけた行きやすいルールの一つだ。

人生の中で、なかなか逆らえない波というのが時々存在する。例えば、仕事の例でいうと私の場合は転勤や異動。結婚している人だと夫の転勤とか。
いわゆる、自分で動かそうと思っていない物事が起きた時に、その波に乗るか否かということだ。

私の結婚はそれだった。4年付き合い、自分から結婚という波を動かしてみようかと思った時もあった。強く思ったのは遠距離恋愛をしていたとき。住んだこともない土地で、さみしくて、縁がきれてしまうのが怖くて、一番結婚したかった。

自分なりに、波を起こそうとしたけれど波は起きなかった。相手にも仕事があるし(私は、その職種に就いている彼の一面も好きなのでもちろん仕事は辞めてほしくなかった)。こない波がくるのを願って、ただもがいていた。

その後、無事に彼が私の住んでいる場所へ異動となり(一つ目のビッグウェーブ)、そのままけんかもなくもめることもなく日々が過ぎ(穏やかな波)、とうとう彼の心が結婚したいと思うようになった(でっけぇ波)
一方わたしはというと、彼が近くにいるという事実に安心し、結婚についてはどちらでもいいという感じ。でも、親も次第に老いてきたという事実を帰省のたびに感じると、
波が来ている今、無理して逆らわずにのってみようと思うようになった。
 
じたばたしたときは、なんにも進まないのに、
今進めるのだから、この波にのってみたら面白いことがまたあるのかもしれない、と思ったのだった。
 
だから、「なぜ結婚したの?」と過去の自分に聞かれたら、まずこう答える
「そう思っている今は、まだ波が来ていないタイミングだから、無理して結婚の理由を探さなくていいんだよ」と。
 

その2
金銭的メリットが多少なりともあると考えた。
ここで少し現実的な話。生きていくにはお金がかかる。家賃、水道光熱費、食費。特に家賃は都心部は高くてしかたない。私の会社は家賃補助がそれほど充実していないので、単純にこのメリットは大きいと現実的に考えて思う。ここはさらっと。
 
その3
家族が増えるという可能性を持ってみたかった。
子どもを授かれる保証はないけど、もし育てるということができるなら、ぜひ新たな家族がいる人生を歩んでみたいなと思う。林真理子さんが、エッセイでなぜ結婚したのかという記述で「女性のフルコースを味わいたかった」と書いておられた。それができるかわからないし、手放しに期待できるものではないけど、可能性は持っていたいと思っている。
 
その4
電話の時間がもったいないと思った。
ロマンチックのかけらもないんですが、これは昨日思った。笑 もともと毎日電話とかするカップルではないのですが(お互い電話で話したいことがあれば電話するという自由なスタイル。ないときは全然ない)、電話する時間をご飯食べながらとか、できるんじゃない?とよく思っていた。

共同生活する上で、単純に×2になる作業も多少なりともあると思うんだけど(洗濯など相手の分もするならね)、一方で、省略できる時間もあると思うんだよな。電話も、何かしながらでいいじゃん!と思うかもしれないけど、私は結構、ソファーやベッドでごろごろしながら電話して、その間作業がとまることもある。どんな忙しい人生だ、と思うかもしれないけど、
でも、書いていて思うのは、人としゃべりながらご飯を食べたいということなのかもしれないな。
 
その5
助けてくれる人がいるという安心感を持ちたかった。
これは多分独身同士で話してて話題に上がる一つのテーマだと思う。一人暮らししていて、もし何かの発作で倒れた時に、すぐに気付いてくれる人はいるか?まあ、そのときにパートナーがいるとは言えないけど、家には帰ってくるだろうし、遅くとも気付いてはもらえるだろう。私のように、ライン返すのおそおそ芸人だったり、彼氏とのラインも仕事で疲れていたら未読スルーなんて女は、倒れても「寝ているのか?」「忙しいのか?」などと思われて1週間後に発見とか、まじでヨユーでありそうなのだ。こわい。接点を持て。まあ、会社の無断欠勤とかで発見されるのだろうか。でも、その安心感というのはあると思う。
 
とまあ、こんな感じに書いてきたけれども、
昔の私がこの回答を聞いて、納得してくれるのかは正直わからない。
 
でも言いたいのは、悩んでいるなら待てばいい。

焦ることはない。

結局、結婚したい、と思えるまでじっと待っていればいいのだと思う。焦っていいことってあんまりない気がする。

ただ、その場合はパートナーが誰かにとられてしまわないかというリスクはあるけど。人生、何があるかわからんからねぇ。そういう意味の保証という意味だってあるでしょう。

でも、自分の時間とお金を全部自分に使えるという独身の幸せも最高だ。結局、どっちでもいーんじゃん!自分の心の声を聞けば。と思う。

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