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#9 国家試験過去問:神経ー認知症を引き起こす意外な病気

こんばんは!Mattです。

3日ぶりほどの更新となりますが、今日まで神経の分野の過去問をやっていました。クエスチョンバンクの中でも一番の暑さを誇る神経を終えられたことは達成感がすごかった…

自分用メモ:多発性硬化症ではミエリン塩基性タンパクが上昇する傾向にある

ご存じでしたか?認知症はあの病気によっても引き起こされること

今や日本の高齢者の6人に一人は認知症であると言われています。自分が自分でなくなっていってしまう認知症は、僕は絶対になりたくない病気です。

そんな認知症ですが、実は梅毒や甲状腺機能低下症などによっても引き起こされます。

梅毒は性感染症の一つで、性器周辺の潰瘍(かいよう)から始まり、進行すると全身の皮膚にボツボツができていき、最終的には神経が犯され、認知症のような症状を呈することがあるのです。

甲状腺とは人の首にある蝶々のような形をした臓器で、全身の代謝に関わるホルモンを分泌しているのですが、この機能が落ちると、倦怠感や体重増加やむくみなどの症状に加え、認知症のような症状が出てくることもあるのです。

認知症として比較的有名なアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症は根本的治療方法が存在せず、進行を遅らせる薬しかないのが現状です。昨今、レカネマブなどといった認知症根治薬の候補などは出てきていますが、これらについてもまだ淡い希望の光でしかないくらいに認識すべきでしょう。

これに対し、甲状腺機能低下症や梅毒がもとにある認知症は治療可能なものです。これ以外にも、薬剤の副作用による認知症様の症状や、うつによる認知機能低下もありえます。高齢者は併存疾患を複数持つこともありますが、認知症のように見える様子ももしかしたら治療可能なものなのかもしれず、多面的で柔軟な姿勢が今後は医師に求められていくのでしょう。


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