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『行動変容 自分と世界を変える技術』スライド公開&ワークショップを実施しました(ワークシートDL可)


行動変容の可能性と面白さを伝えるためのスライドを作りました

このnoteでも何度か扱ってきたテーマである「行動変容」について、これまでに調べた内容をまとめた資料を公開しました。

自分の好奇心の赴くままに学び、書いていったら100ページ超のボリューム(!)となってしまったのですが、想像以上に反響があり、Speakerdeckでは1万回以上読まれているようです。

こんな内容です

内容としては、行動変容が必要な理由と、基本的な知識・テクニック集、そして個人・企業・国という異なるスケールでどのように変化をもたらすか?という考察など。このテーマを調べるなかで数多くの名著に出会ったので、各ページの知識をより深めるための参考文献も多めに紹介しています。

ありがたい感想も沢山いただきました。(励みになります!)

解説&ワークショップのイベントを実施

さらに、この「行動変容 自分と世界を変える技術」を読んだ皆さんと集まって、内容を深めるディスカッション会を行いました。

自分自身も、スライド公開後、読んでいただいた皆さんからのフィードバックで新たな問いが触発され、何枚かの追加スライドを用意していきました。その内容を簡単に紹介していきます。

イベントの様子
行動変容の応用可能性

元のスライドでは、自分の関心領域でもあるサステナビリティや社会課題解決をサブテーマとしていたのですが、組織開発やマーケティング、新規事業やイノベーションなどかなり幅広い応用可能性がありそうです。

例えば、ユーザーの行動変容をある程度意図的に設計することができれば、サービスグロース(いわゆるグロースハック)にも活かせることになります。「●● ✕ 行動変容」で、色々な研究を深めていけそうです。

インパクト思考✕行動変容

『未来を実装する』(英治出版)などでインパクト思考について書かれている馬田隆明さんにもイベントに参加いただきました。そこで提案したのが「インパクト思考✕行動変容」の必要性です。

以前は、スタートアップや新規事業の鉄則といえば「人々が欲しがるものを作る」だったわけですが、インパクト思考の時代においては「人々がまだ求めていないこと、まだやっていない行動」を促していく必要が出てきます。このときのサービス開発や社会実装には、行動変容の考え方がMustになってくるのではないでしょうか。

行動変容・社会変容 × キャズム理論・Sカーブ(数字はただの直感)

自分がこのテーマについて学び、色々な方と議論しながら目指しているのは「社会全体の変容を十分なスピードで起こすこと」です。合わせて、そうした変化の時代に「僕たち個人が(孤独や不安、無力感に苛まれることなく)人間として豊かに日々を過ごせること」も目指したい。

「社会を変える〜」みたいな大きな話と、「個人のモヤモヤ〜」みたいな小さな話には連続性がある。どちらかに終止せずに、つなげて考えていけばいい。というのが個人的な発見でした。

ワンアクションを起こす行動変容を設計できたなら、次はそこから集団へ、国や社会全体へとスケールさせていく道のりが必要になってくる。イベントにも集まっていただいた、かなり幅広い立場(大学から省庁、企業やフリーランスまで)の仲間たちと、バックキャストしながら一歩一歩の探求を続けていこうと決意が強まりました。

行動変容設計のワークシートver.0.1を公開

イベントの後半では、試作版のワークシートを使って、それぞれが取り組む行動変容を設計するワークショップにトライしました。

みんな真剣

以前のnoteや今回のスライドで提唱したシーソーモデルも使って、ワンアクションの行動を促す施策を考え、それを持続させるプランまで順々に構想する、というフレームワークです。

行動変容設計フレームワーク

Define 定義
どんな行動をどんな行動に変えたいか?を定義
Observe 観察
現状の「理想の行動が起きづらい」状況を、動機&コストのシーソーモデルで描く
Reverse 逆転
ワンアクション起こしてもらうために、変化させる要素と、施策を考える
Structure 構造化
新しい行動が持続するように、構造として成り立つ方法を考える
Transition 移行
新しい構造にスムーズに移行するための、戦略やプロセス、推進力・抵抗力を考える
(観察・逆転・構造化は「システム思考」で描けるとBetter)

以下に、今回用いたワークシートを貼っておきます。解説付きでないと書き進めるのがまだまだ難しいかと思います。スライドを見ながらやってみていただくか、企業内・省庁などでのワークショップ実施をお考えの際にはぜひ僕にお声掛けください。

行動変容設計ワークシート Ver.0.1

イベント自体はめちゃくちゃ盛り上がった(と思います)。多くの意見が飛び交い、僕自身がとても勉強になりました。参加した皆さんの気付き・感想コメントもこちらにご紹介します。

プロジェクトの今後

イベントに参加登録いただいた皆さんと、今後も議論を重ね、それぞれのプロジェクトを形にしていくためのSlackコミュニティを立ち上げました。参加者の密度を保つため、しばらくはリアルイベント等にご参加いただいた方だけの招待としていこうと思います。

今後も様々な形で機会を作っていきますので、参加ご希望の方はこちらのフォームから登録をお願いします。


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