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子育て未来マップを妻と作ってみました! #ファミリーベースキャンプ

#ファミリーベースキャンプ #パートナーシップのアップデート #育休日記

ずっと長年の疑問がありました。

結婚してから、母親からいつも言われる言葉。「保険どうするの?」「貯金は?」「家は買わないの?」でした。もうすべてが意味不明というか、来月自分が何をしているかもわからないのに、そんなことできるわけないし、言い換えると必要となればどうにでもなると思っていました。

けれど、昨年の11月28日、妻との間に赤ちゃんが生まれて意識が変わりました。

ぼくのためだけだったらいいけど、晴(はる)には、好きなことをさせてあげたい。でも、いまは貯金もまったくない、ある意味その日暮らし。でもこれからはそれじゃだめだよなって思いました。

で、仲間たちと始めたのが、「ファミリーベースキャンプ」。これからは、右肩上がりのサラリーマン&専業主婦家庭モデルだけじゃなくて、もっと自由に、好きなときに転職したり、学校に行ったり、旅に出たりする生き方。収入も、暮らす場所も、職業も、どんどん移り変わっていく、トランジッションが人生で何度も起きていくライフスタイルに。

そんな未来のトランジッションが起きやすくなっていく未来に必要な、ライフプランニングってなんだろう、フィナンシャルプランってなんだろう、そんな問いをもって始めたものです。コンセプトはこんな感じ。

ファミリーベースキャンプ
〜 子育て地図を作ろう 〜

世界最高峰のエベレスト。
その麓にはエベレストの頂上を目指す
世界各国のチームがベースキャンプをはっています。

あるチームは、早く登れるように、
あるチームは、まだ誰も登ったことのないルートで登れるように、
あるチームは、そこに現れる景色を楽しめるように。

登山と言っても、
人によって、チームによって、登る理由や選ぶルートは様々です。

自分たちの夢を実現するためには、
ひとりでは達成できません。

チームで意見を出し合い、作戦を練り、専門家の力を借り、
具体的なルートを描いていく必要があります。

それを支えるのは、ベースキャンプ。
今回私たちは、
家族が夢に向かって歩んでいくための「ベースキャンプ」を作ります。

今回のベースキャンプで手にするのは
"子育て未来地図"とそれを実現するための "ファイナンシャルプラン"。

二人が受けてきた教育と
教育に対して大切だと思っている価値観を話し合い、

一般的な選択肢はもちろん、
注目される新しい選択肢も踏まえた
二人だからこそ作れる
子育て未来地図を作れませんか。

ファイナンシャルプランづくりはプロもサポートします。
子育てを楽しく。

子育て未来マップ作ってみた

まず、仲間たち3家族で集まり、パートナーシップに焦点をあて、互いの価値観を引き出しながら、いろいろと話しあいました。家族にとってその時求めているものは違ったのですが、我が家は、「未来の子育てのビジョン」と「これからの貯蓄計画」の2つを求めていました。

で、まず一回目のセッションでは、Life as a river をベースに、未来のイメージコラージュを作成しました。これが、超楽しくて、我が家的には、めちゃいろんな気付きがあったのです!!

松島家が子育て未来マップを作りながら気付いたこと

自分たちのためにも、メモまとめておこうと思います。

1. 家庭環境の違いが生む金銭感覚の違い

話していく中で、お金のイメージって、育った環境によってぜんぜん違うよねという話になりました。外国でグローバルでエリート教育を受け様々な教育を受けてきた人と、田舎で公立の学校で育ってきて大学も自分のお金で行った人。お小遣いの意味合いから、何を大切にしたいのかまで、大きく違います。

うちの場合には、さおりには障害を抱えているお姉さんがいるのですが、さおりがこんなことを発言しました。

「お姉ちゃんが障害を抱えていて、今はお父さんとお母さんが見てくれているけれど、お父さんとお母さんがなくなったり何かあったときに、お姉ちゃんが受けられる金銭的・法的サポートは何があるのかわからない。私たち夫婦が出来ることはなんだろう。」

正直、私もこの部分については今までどこまで踏み込んでいいか分からないなかで、はじめてこの話題に触れることができました。

2. お金に自由を奪われたくない

次に話題になったのが、「不安」を感じるポイントが人によって違うということ。僕は大きな意味で未来に向かっての不安があまりないというか、どうにかなってしまうと思っているのですが、一方で今この瞬間何かがおきたら、という意味で現在の貯蓄額を見ている妻。

その中で、出た発言が、「お金に自由を奪われたくない」でした。そこでこんな話題に移りました。

3. 自分たちにとって絶対に許容できない、どうしても避けたい生活環境とは

「自由」という抽象的な言葉から始まったものでしたが、具体的な話をしていきます。僕でいうと、作品を創りたいときに創れること、家で身体をちゃんと休められること。更に、晴(はる)がやりたいといったことにはお金を出してやらせてあげられること、などです。

4. 自分たちが子供だったら、どんな子育てをしてほしいと親に望むか

そしてパートナーを変えて、「自分たちが子供だったら、どんな子育てをしてほしいと親に望むか」、話し合いました。これがめちゃくちゃ面白い。ぼくが晴の立場で思ったのはまず、いろいろ考える親に対して、「勝手にさせてくれ」でした。正直、親に干渉してほしくない。自分でやりたいことは自分で決めたい。

更に、グローバルとかテクノロジーとか分からないけど、色んな体験はさせてほしいし、いろんな友達と出会うきっかけがほしいということでした。あとは、親には子供の方を向くよりも、単純に自分の人生を楽しんでほしいし、それに「僕に混ぜてよ!」とか、「僕にも教えてよ!」と言えたり、いつも面白い話をもってきてくれる、ある意味近所の仲の良いちょっと変わったおじさん、おばさん的な存在でいてほしいということでした。

そこで僕は気付きます。そりゃそうだよね、教育とか重いよねと笑。

5. 教育コンテンツカードを使いながら議論をしてみた

事前に40個ほどの教育事例(学校、塾、習い事、オルタナティブ教育等)をリサーチし、それぞれの特徴や金額をまとめていました。それをカードにしたもの一部がこちらです。

このうち、どれがピンとくる?という話を妻としたときに、面白かったのは、どんな学校に行きたいかは、子供が決めることなので、僕たちは一切分からない。

でも一方で、子供が何を言おうと、無理矢理にでも(笑)体験してほしいプログラムもあるということでした。タクトピアさんのような世界を体験できるプログラム、探究学舎さんのように知的好奇心が超刺激されるプログラム、TIDE POOLさんのように自然の中で思いっきり遊ぶ経験など。

6. 子育て未来マップを作りながら描いた、具体的な未来の子育てシーン

最終的に、子育て未来マップを描きながら、具体的な未来のシーンについて話をしました。

多様性のある人と接点を持っていてほしいという話から、
「晴(はる)くんがお姉ちゃんのような障害者をみて、えーってなってほしくない。当たり前のように、障害なんて知らなかったというような感覚で一緒に遊んでいてほしいな。」
 
子供とはフラットな関係でいたいという話から、
「家族の食卓で、ちょっとした子供の疑問や、親がはまっていることを話したり、仕事でいった海外の出来事や、今読んでいる本など、幅広く、自由に、全部大人も子供関係なく自由に話されていてほしいね。」

などなど、豊かな気付きが我が家にはありました。

夫婦で子育て未来マップを作ることの意味って?

その上で、この取組み自体の意義を、自分たちが参加者として受けてみた視点で書いてみます。

1. 複数家族で行うからこそ話せる話題

家庭環境の話を筆頭に、僕たちの家族もそうだし、他の家族にとっても、夫婦であってもそれまで知らなかった、話しきれていなかった、相当「深い」話が出ていました。これは、他の家族がいて、場が安心でホールドされているからこそできたのだと思います。

2. 家族のあり方を相対化できること

どうしても、パートナーシップって、どっちが正しいとか、選択肢は二人の中にしかないように思い込みがちな気がするのですが、実際はそんなことはないと思います。もっといろんな選択肢はあるし、自分がパートナーの言っていることよく理解できなくても、他の夫婦からみると超いい提案だったり。何事も閉じずにオープンにして、家族を相対化することで、対話の難しい(イラッとしたり笑)パートナーの話をフラットに聞くことが出来るのかもしれません。

3. 「子供の立場」で考えることで見える視点

自分も子供だったときのことを思い出すと、基本親の干渉は嫌なことが明確でした笑。自分が目の前のこども(ぼくだったら、晴)と考えることで、親の視点になりがちな子供との接し方を一歩引いて、考える機会をくれるのかもしれませんね。

4. 夫婦で一緒に、ひとつのキャンバスに子育て未来マップを描く

ぼくと妻のさおりは、世の中的には、多分超お互いの理解があるというか、対話もあるし、様々な信頼関係も積み重ねてきている夫婦でもあると思います。日常的に、将来のことも何度も話し合っています。

でも、毎回あくまで未来の要素をいろいろ話すだけでした。仕事はどうする、住む場所は、子供の人数は、教育は。これをあえて統合的に一気に一枚の上にしてしまう、その結果見えてくることがたくさんありました。

5. 我が家らしい、貯蓄とお金の意味を再定義

ワークを終えてからも、マップに描いたことを見ながら新たなシーンが浮かんできたり、こんなことをしたいよね、というビジョンもたくさん思い浮かんできました。そのうえで、我が家における「貯蓄」の意味が明確になりました。漠然としたリスクに対する不安からの貯蓄ではなく、やりたいことをやるための応援としての貯蓄。更に、収入の一定割合を貯蓄に回そうという結論までたどり着きました。

これからの時代に求められる、パートナーシップのアップデート

長くなりましたが、僕は、これから「家族(婚姻や血縁に限らない、広い意味でのパートナーシップ)」の重要性が高まってくると思います。なぜなら、「個人」はどんどん自由になる一方で、「家族」が原因で本当はやりたいことができない、お互いの足かせになってしまっている、もしくは相手を慮ろうとすることがお互いの負担感につながっていたりするからです。

これからは、家族・身近な人とのパートナーシップによって、個人の自由が加速もするし、逆に停滞もしてしまう時代になります。だから、超重要なキーである「パートナーシップ」をどうアップデートしていけるか、ここに焦点を当てることが、次の時代のライフスタイルを作っていくと思います。

ぼくは、妻のさおりと、晴(はる)と周りの友人達とで、まずは自分たちがそんな暮らしを体現し、常に様々な実験を繰り返しながら、世の中のパートナーシップをアップデートするような事業も始めていきたいと思っています。

みんな、葉山で待ってるよ!(今回のワークショップを開催してほしい人いたら、複数家族集めてくれれば、おひとりあたり8000円くらい(たぶん!)で実施させていただきますよー)

Special Thanks

最後に。繊細な話題も話せるような、安心できるあたたかい場をファシリテートしてくれたげんげん、3家族をつなぎ、フィナンシャルのプロとしての知識も提供してくれたりょうへいさん、ありがとうございました!


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