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ブックカバーは「世界」を守れるか。

twitterではすでに言ったけれど、今月のはじめに、ぼくはKojiさんのブックカバーを購入させていただいた。

noteでフォローさせていただくようになってから、彼女の描く絵が気になっていた。
ビビッドな色づかいで、大胆。
最初はそう思ったけれど、彼女の小説やエッセイを読んでいくうちに、その作品のなかにはどこか繊細さがあって、抽象的ななかにしっかりメッセージがあるように思った。

だからひとつ、Kojiさんのブックカバーが欲しいな。
そう思ってはいたのだけれど、じつはぼくはすこしの間、購入をためらっていたんだ。



毎日更新をはじめる前に書いたnote(お時間ありましたらお付き合いください)。

傷まないように、っていうのはたしかにある。
でもほんとうの理由はそこじゃなくて、何を読んでいるのか知られたくないってこと。
なにも秘密主義者を気取っているわけではなくて、何て言うか、他者の評価が気になるとでも言えばいいのか。
そう、ひとにどう思われているのかを、昔からとても気にしてしまうのだ。

自分に自信がなくて、人の目線が気になるから、何を読んでいるか知られたくない。
そんな自分が嫌だから、いつかは勇気を出して、本にカバーをしないで読めるようになりたい。
半年前のnoteに、そんな思いをつづっていたからだ。

残念ながらこれは今でもあまり変わっていなくて、やっぱり人にどう思われるかは気になるし、自分に自信がありますかと言われればまったくそんなことはない。
だからぼくは、これからも本にはカバーをして読むのだろう。

そう思っていたときに、彼女のこのnoteを読んだ。


あなたには「世界」があるだろうか。
あなただけが信じ続けている、言葉、人、愛があるだろうか。
それはぶれていないだろうか。
人に社会に影響されて、馬鹿にされて、指差されて笑われて、私みたいにポケットに隠していないだろうか。
もし、手放そうとしているのであれば、私のブックカバーでそれを守らせてほしい。
あなたが信じた言葉を、ずっと守り続けたい。
どんなに偏った考えでも、人には言えない心でも、誰にも内緒の恋でも、ずっとずっと守り続ける。

自分の世界は、守っていい。
当たり前のことの気もするけれど、ぼくはそんな自分の世界をまわりに晒して、それでいて平気でいることで強くなれるものだと思っていた。
晒すことで傷ついても、そうして強くなっていくものだと思っていた。
本にカバーをしないで読みたい。
それができたらきっと、ぼくは強くなれる。
それもきっと、正しいのだろう。
それができたらきっと、ぼくは強くなれる。

でもそれと同時に、自分の大切なものをしっかり守ることができる強さも必要なのだと思った。
温かく、柔らかく、傷つけないように、守る。
ぼくの大切な世界を、ぼくの大切な人を、生活を、そのようにして、守る。
そんな拡大解釈、と思われてしまうかもしれない。
でもぼくには、そのように響いたんだ。
守ることで、強くなれると。

だったらそれを、このブックカバーにお願いしてみよう。
ぼくの「世界」を、守ってもらおう。
ぼくが「世界」を守る、力になってもらおう。
そうしてぼくは、決断したんだ。

このnoteを読んでから、深夜に通販サイト『minne』に行って、購入手続きをした。
数日待つけれど、楽しみだなぁ。
そう思っていたところ、彼女はなんとその数時間後、朝イチで発送手続をしてくれた。

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まもなく届いたそれを、ぼくは手に取って、眺めた。
文庫本を、挟んでみた。
手に取って、ページをめくる。
布の温かみが優しくて、本とぼくとの距離が、なんだか近く感じた。
これが、ぼくの世界を守ってくれる。
ぼくは、そう思った。

ブックカバーは「世界」を守れるか。

それはもちろんぼくの努力次第な部分もあるけれど、それをずっと応援してくれる、力づよいお供を手に入れたんだ。
だからきっと、大丈夫。

ブックカバーは「世界」を守りたい。

たのむね。
応援してね!

ぼくのカバンのなかにはいつも、ぼくとぼくの大切な世界を守ってくれる、こんなすてきなお守りが入っている。






<おわりに>
本にカバーをしないで読みたい。
そう思っていたぼくが、このブックカバーを手にするまでのことをいつか書きたいと思っていました。

Kojiさんのブックカバーについては、noteで仲良くさせていただいている方々にはもうご紹介の必要がないくらい、認知されていると思います。
minneのレビューにも書きましたが、縫製もしっかりしていて、しおりがまたアクセントでかわいくて、本文で書いてきた意味合い以外にも、すてきな部分がたくさんあります。

フォローしているからとか、仲良くしていただいているからとか、そんな動機ではなくて。
ブックカバーだけではなくて、その奥に秘められている彼女の思いやストーリーをしっかり受け取って、買う価値があるからと思ってぼくは買いました。

まだご存知ない方、今日たまたまここに遊びに来てくれた方、よかったらぜひ、彼女のnoteを。
そして、通販サイト『minne』内、手作りブックカバー店「心象風景」を、チェックしてみてくださいね。
アプリもありますよ!

そして、Kojiさん。
タイトルかぶせてしまってごめんなさい。
これからも、応援しています。


本日もさいごまでお付き合いいただきありがとうございました。
今夜もすてきな夜に、なりますように。







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