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たっしーです🌱 岩手県紫波町在住 / 茨城県つくば市出身 / あそびこむ代表 / さと…

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たっしーです🌱 岩手県紫波町在住 / 茨城県つくば市出身 / あそびこむ代表 / さとのば大学事務局 / パラレルキャリア保育士 https://www.instagram.com/shiwagurashi/

マガジン

  • エッセイストごっこ

    わたしごと、暮らしごと、ふとした景色を綴る、ほんのエッセイ。

  • マイプロジェクト

    「わたし」から始まるライフワークについて。 自分の記憶の保存と、次世代に遺したい挑戦経験のシェアを目的に、わりとがっつりめに書いています。

  • たっしーの自己紹介

    たっしーの自己紹介です。 今後必要があれば書き加えていきます。

  • 「ご縁をつむぐ旅」リライト

    紫波町地域おこし協力隊として過ごした2017年度~2019年度の3年間、「ご縁をつむぐ旅」ブログで綴っていた記事をもとに再構成したものたち。 「ご縁をつむぐ旅」のドメイン解約に伴い、残しておきたい記事はリライトしてここに移しておこう、と思った次第である。

最近の記事

  • 固定された記事

20代で得たもの、脱ぎ捨てたもの

今年も9月18日が来て、私はついに三十路になった。 なんだか他人事のような気がして、まさか自分が30歳!?とは、にわかに信じがたいのだけれど。 それ以前に、noteを開いて驚いた。もう5か月も筆を執っていないではないか。 新しい仕事を始めてすっかりワーカホリックになってしまったこと。 そしてここ最近は、過ぎ去ってゆく20代を満喫しきるかのような、目まぐるしい日々だったこと。 多分それは、私の20代におけるテーマが「旅」だったからだと思う。 何者かになりたくて、旅に出た

    • 居合わせるのか、たどり着くのか

      絶対に感想なんて書くまい、と決めてこの本を手に取った。 くどうれいんさんの小説「氷柱の声」だ。 先日紫波町図書館で開催されたトークイベントに参加したことで、それが期待以上の満足度だったからこそ、私は明らかに避けていた。 まだ読んでいない彼女の作品を次々と読んでいったら、イベントで本人にお会いしたからと急に親近感を覚えてファン気取りしているミーハーみたいじゃないか、と私のこじらせた天邪鬼がささやく。 それでも、何か導かれたような感じがして、座り読みしていいソファのあるいつも

      • まっさらな日

        ── 今日は「愛は勝つ」歌ってる人多いんだろうね。 通信カラオケのランキングを眺めながら、店主が言った。 え~、そうなの? と上の空で言って、手にしたハイボールをひとくち飲んでから、妙にざわざわした。ゴクリ、と喉が鳴った。 こっそりカウンターの下で「KAN」と検索して、訃報を知った。 ここ2か月くらい、飛ばし気味の列車にしがみついていた。 2017年この町に来た時、私は誰かが敷いたレールを降りた。 だからいま私の足元にあるレールは、自分で敷いたものだ。 自分の足で

        • 自分を阻む「隔たり」は画面でもマスクでもない

          ━━幸せって、なんだとおもう? こんな問いが置かれたのは、さとのば大学(関連講座を含む)の受講生やOBOG、運営に携わる人や支援者などが繋がる『さとのばコミュニティ』で毎月開いているオンライン対話の場。 昨年度から私が主担当として動かしている業務でもあるけれど、安心感のある場で豊かな時間を過ごせていて、私自身もコミュニティの一員として楽しみにしている場だ。 さとのば大学の事務局スタッフとなってから、2度目の春が過ぎようとしている。 濃密すぎる一瞬が、連綿と過ぎ去ってゆく「

        • 固定された記事

        20代で得たもの、脱ぎ捨てたもの

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        記事

          幸せに生きること、幸せに働くこと

          珍しく、考え込むことのない年末年始を過ごした。 「メタ認知フェチ」で「趣味・内省」な私にとっては衝撃的なことで、その意味を正月休み最後の夜に考えている。 結局、考えるんかい。笑 (そして一晩では書き終わらなかったww) 「たのくるしい」から「くるたのしい」へ専業保育士(という表現でよいのか分からないけど)にいったん終止符を打って、開業届を出した2021年は、とにかく個人事業主として生きていくことができるのか試して、もがいて、生きるために「あそびこむ」と向き合っていた。

          幸せに生きること、幸せに働くこと

          ヨソモノとジモトがパンを分け合うとき

          秋田県五城目町 私が紫波町の次にすきな町、と言いふらしている五城目町で、さとのば大学の運営チーム合宿をすることになった。 流れで主担当になって、調整に奔走しているのだけれど、なんかもう、業務の範疇を超えているなあと思ってきて。笑 2017年の5月、地域おこし協力隊になって初めてのゴールデンウィークにお出かけしたのが秋田で、その時に立ち寄ったのが五城目町だった。 あれから、おかえりと言ってくれる人たちができて、まるで帰省するようにちょこちょこあそびに行くようになって、大切

          ヨソモノとジモトがパンを分け合うとき

          自分を縛るものは、自分以外に何もない。

          秩父から帰ってきてから、ずっとこの曲が流れている。 ──Love & Peace Inside? マッキーが書いてSMAPが歌った曲。 この曲にまつわるエピソードはいつかの記事に書いた。 高3で受験勉強真っ盛りだった私に 「自分の心が変わればきっと世界も変わるはず」 「思いもよらない方法で世界は変えられるんだ」 と語りかけてくれた大切な曲だ。 無意識に口に出してしまうくらい好き さとのば大学の東京出張ついでに、仲間のひとりが関わっている秩父の「リトリートフィールドM

          自分を縛るものは、自分以外に何もない。

          忘れられない味

          4回目のワクチンの副反応から抜け出して、清々しい朝を迎えた。 カメラと、ギターと、コーヒー道具一式を携えて家を出る。 朝のオガール。 パンを買って、ベンチでコーヒーを淹れよう。 いつもの「レーズン」と、今日は「パンオショコラ」。 フランスで過ごした中学時代、たしか2時間目と3時間目の間くらいに学校のエントランスへ売りに来るパン屋さんがあって。 ばんじゅうみたいな大きなトレーに、焼きたてのパンオショコラがぎっしり入っている。 その温かな湯気と、バターとチョコレートの

          忘れられない味

          わたしは「おもしろい大人」のロールモデルになりたい。━さとのば大学とわたし

          2022年4月。 私の新しい仕事が幕を開けました。 さとのば大学 事務局 という肩書きです。 あ、学生さんなのね?とよく決めつけられますが、運営側です。 働いています。笑 以前書いた通り、今年2月から見習い的な感じでさとのば大学にジョインしていたのですが、この4月から晴れて、社員としてフルコミットすることになりました。 さとのば大学ってなに?さとのば大学は、株式会社アスノオトが運営している市民大学。 もともとは、2016年から「地域共創カレッジ」という社会人向けの学

          わたしは「おもしろい大人」のロールモデルになりたい。━さとのば大学とわたし

          探究学習とチェックイン

          先日、久しぶりの帰省が思わぬ長期滞在になった。 3月17日に岩手を出発する予定を組んでいたのだが、仕事の調整がついたので予定を前倒して16日のうちに移動。 そして、茨城の実家で16日の地震を迎えた。 私のスマホには岩手の緊急地震速報が届いて、茨城の緊急地震速報が届いて、リビングのテーブルの下に潜り込むほど揺れて、停電した。 3.11の時を思い出した。 あの時も、高3で卒業式を終えた私は実家にいて、ちょうど遊びに来ていた友達と一緒にリビングのテーブルに潜り込んだのだった

          探究学習とチェックイン

          地域をまるごとあそび場にしたい~私の未来理想図③プレーリーダー編~

          私が名乗っている3つの肩書きを紐解きながら、 私の夢である『誰もが自分らしく生きられる社会を実現すること』について咀嚼していくシリーズ、最終編に突入する。 はじめに、私の人生に響くターニングポイント的な出会いとなった3つの事例を列挙したが、 ①コミュニティコーディネーター編で紹介した「まちの保育園」の事例は「コミュニティコーディネーター」という肩書きに繋がっている。 また②フリーランス保育士編で紹介した「森のようちえん」の事例は「フリーランス保育士」という肩書きに繋がっ

          地域をまるごとあそび場にしたい~私の未来理想図③プレーリーダー編~

          自然体験や主体性を重視した保育の担い手~私の未来理想図②フリーランス保育士編~

          現在私が名乗っている ・フリーランス保育士 ・プレーリーダー ・コミュニティコーディネーター という3つの肩書きを紐解きながら、私の夢について本気で綴るシリーズ。 ①コミュニティコーディネーター編では、私の人生に響くターニングポイント的な出会いだった のうち、1つめの「まちの保育園」の事例と、それに共感して今私が名乗っている肩書きのひとつである「コミュニティコーディネーター」について綴ってきた。 当初は前編・後編の2本立てにするつもりだったが、書ききれないので3本立てに

          自然体験や主体性を重視した保育の担い手~私の未来理想図②フリーランス保育士編~

          こどもと地域のつなぎ役になる~私の未来理想図①コミュニティコーディネーター編~

          『誰もが自分らしく生きられる社会を実現すること』 これが私の夢だ。 ツッコミを恐れず大それたことを敢えて言っているのだが、これは、幼少期からぼんやり抱いていた理想のイメージを、やっと言語化して、何度も何度も語るにつれ、言葉としてある程度均されてきたものであるとも言える。 その夢について、3記事に分けて本気で綴っていきたいと思う。 私がそこで最期を迎えたい「居場所」前提として、今の私は「子育ち」という視点でこどもたちと関わっている。 こども自身が、どう育つか、という見方

          こどもと地域のつなぎ役になる~私の未来理想図①コミュニティコーディネーター編~

          1万人目の地域おこし協力隊

          先日久しぶりに、 「地域おこし協力隊に興味あるんですけど……」 という大学生から連絡をもらった。 現役の頃もそんな相談はちょこちょこ受けていたけれど、個人的には「新卒で地域おこし協力隊」には反対派だったから、 ──選択肢としてはアリだけど、いったん大手の企業とかに勤めてみたほうがいいかもよ~ なんて答えていた。 しかし、今や地域おこし協力隊は「仕事」の選択肢の1つとして一般的なものになり、大学生の就職先として取り上げられるような状況になっているらしい。 そうなった時に、

          1万人目の地域おこし協力隊

          華々しく始めた「チャレンジ」の顛末(後編)

          2018年2月から実作業を始めた「Tilers houseプロジェクト」は、 と宣言してスタートした。 当時、紫波町の地域おこし協力隊として勤めていた私にとって一世一代の「チャレンジ」だったわけだが、結果的に、かなり痛みを伴う経験となってしまった。 その顛末を、前編・後編に分けて記している。 当時のブログでも公開していた「プロジェクト始めます!」のところをまとめた前編に続く後編では、これまでほとんど公開できていなかった「その後どうなった?」「結果、どうだった?」といっ

          華々しく始めた「チャレンジ」の顛末(後編)

          華々しく始めた「チャレンジ」の顛末(前編)

          2017年4月から、紫波町で採用する地域おこし協力隊の1期生として着任した私。 任期中の3年間は本当にいろいろなことに挑戦させてもらったのだが、目に見える「成果」をつくることができたものは正直ほとんどないかもしれない。 申し訳なさと情けなさで、「プロジェクト始めます」と言ったきり、事の顛末まで語ることを避けてしまったものも多かった。 しかし、2020年3月に卒業し、その後も町に暮らし続ける私に対して 「たっしーが来てくれてよかった」 という声を、未だにたくさんの方が掛けて

          華々しく始めた「チャレンジ」の顛末(前編)