共同主催で子どもたちの美術展を開催しました~自分の作品を「売る」ということ

12月6日(火)~12月11日(日)まで
東京都世田谷美術館で開催された美術展

「Free Art of Kids & More〜
 時間割の外側で生まれるゲージュツ家たちの作品展」

が幕を閉じました。

私個人と社団法人アート・エデュケーション・オブ・スクエアの
共同主催の美術展です。

出品してもらったのは子ども~20代の人たち。
かわいらしい作品から本格的なものまで
バラエティーに富んだ展示ができました。

初の試みで、どうなるかまったくわかりませんでしたがふたを開けてみれば、出品数はおよそ90点、200人を超えるお客さまが来場してくれました。

予想以上の大盛況と言っていいかな、と思います。
チャレンジスクールの校長先生や
世田谷区の教育センター長も来場してくれました。


今回、私がこだわったのは、子どもたちの作ったものを
「売ることができる」ということ。

子どもたちが将来自立していくためには
「お金を稼ぐ」という概念が必要です。

また、自分の作品が「売れる」ということで
自分の力に自信が持てるようになると思ったからです。

このアイディアは、教育的な観点というより
自分の実体験からきています。

私には、子どもたちの不登校で頭がいっぱいになって
仕事ができなくなり、
すべての仕事をやめてしまった時期があります。

その時期、
私自身、自分には社会的な価値がないと感じていました。

でも、経済的な事情でまた働き始め、
自分で稼げることがわかったとき
自分が無価値なんてことはないんだなー、と、
とても明るい気持ちになったのです。

悩みや苦しみを抱えている子どもたちや若い人たちが
「稼ぐ」ことで希望を持てるのではないかと思ったのです。

子どもたちも、売れないときには値段を変えてみたり
1つだと100円だけど3つまとめてなら200円にしてみたりと
それぞれ工夫をしていました。

また、お客さんからの感想を
保護者経由で子どもに伝えてもらったり
「こんなに売れたよ」と写真を送って
喜んでもらったりすることができました。

いろいろとリスクや不安はありましたが
トライしてみてよかったな、と思っています。

「来年も開催してください」というお声もたくさんいただき
また、がんばろうという気持ちになりました。

私は自分が音楽をやっていることもあり、芸術の力をとても信じています。創作すること、表現することで救われることもあるからです。

実は、今回声かけした中には
「美術館に出品なんて無理」
「まだ、出品できるレベルじゃない」
と、尻込みしてしまった子どもたちもたくさんいました。

そんな子どもたちにこそ

来年はぜひ出品してもらえるといいなーと思います。

個人的にも大きな可能性を感じた企画でした。

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