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【本】『社労士 45歳からの合格・開業のリアル』note743日目

現在、団塊ジュニア世代(1971年から1974年生まれ)とそれに続く世代は、団塊世代の次に多く、45歳~54歳で18万人いるということが、人口動態調査でも明らかになっています。

この世代は、若年時にバブル崩壊による就職氷河期の試練があったこともあり、「人生後半戦どうしよう」と悩んでいる人が多い印象です。
かくいう私も、その一人です。
人生の流れを変えたいと思った時、そのきっかけのひとつに、資格取得があります。
ですが、資格は取って終わりではありません。
その資格でご飯が食べられるかどうか。
それが、やはり皆知りたいところなのではないでしょうか?

この、中央経済社さんの「45歳からの合格・開業」、そして「リアル」という言葉選びは、そんな私たちに刺さるものです。
2024年3月、社会保険労務士編に、行政書士編が出版されました。
社会保険労務士として開業を予定している私は、迷わず社労士編を購入しました。
執筆者10人中6人が、同じ集まりに所属する仲間だったことも即購入の理由です。

行政書士編はこちら。行政書士は、受験要件が大学卒業でなくてもよいなど受験資格がひろくなっています。

1.本の特徴

本書には10人の、まさに十人十色の「45歳からの合格・開業のリアル」が記されています。

  • 現在の仕事の割合(内容)

  • 開業後3年後くらいまでの売上推移のイメージ

  • 社労士を志したきっかけ

  • 合格するまで

  • 合格後

  • これから

これらの、共通した項目を土台に、それぞれご自身の経験をリアルに記してくださっています。

執筆者の方の背景は、ほんとうにさまざまです。
障害年金専門で活躍されている方から、コーチングもされている方、行政書士とのダブルライセンスを活かしている方、それまでのご自身の経験と掛け算している方、ご自身も育児をされながら父親の育児支援を志している方、コンビニ店長と兼業されている方、62歳で開業しご自身の経験からテレワーク制度や高年齢雇用にかかわられている方、などなど。

そう、タイトルは45歳「からの」。
50代、60代の例もあるのです。

2.読んだ感想

社会保険労務士として活躍されている先生がたの本には、私も愛読書はたくさんあります。
読めば読むほど、こんなサービスが提供できたら素敵だろうなと夢はふくらみます。
ですが、就業規則や助成金、求人票など、それぞれご自身のジャンルで名を成された先生の本は、つい「あこがれ」のまなざしで見つめてしまいがちです。
自分と、著者の先生がたとは、山の麓と雲の上の頂上くらい隔たっている。
どうすればそこまで登っていけるのか、「道」が見えないのです。

ですが、この本は違います。
山の頂上に向けてしっかり登っている途中の先達の、その登る背中が見えるのです。
自分も、一歩ずつ歩みを進めたら、こんなふうに山の二合目、三合目と登っていけるだろうか、と勇気がわく手応えがあります。

私は社会保険労務士の資格を持っていますが、なにか資格をとりたいなと資格のリサーチをしている段階の人にも、この本の、なぜ社労士になろうと思ったか、試験勉強方法のあれこれなどを読むと、自分の眼の前に辿れる道が見えてくるのではないかと思います。

地続きの未来が、眼の前にひろがる本です。

3.おまけ~セミナー参加

この本についてのセミナーが、2024/4/5開催され、参加しました。

執筆者10名のうち、なんと5名の方が登壇してくださり、それぞれの生の声を聞かせてくださるセミナーでした。

30分たっぷり質疑応答時間をとってくださったので、セミナー参加者みんなの「これが知りたい!」をしっかり聞くことができました。

その質疑応答のなかでいちばん刺さったのは「3年説」。
開業して3年の間はうまくいかないことがあっても、諦めずしっかりチャレンジを続けていけば、「風が変わる」瞬間がある、というものです。
まずは3年、下を向きそうな時があっても、歯を食いしばって続けてみよう。
そんな勇気がもらえました。

この開業ダッシュの会のセミナーは、いつも冒頭に「このセミナーで何を得たいか」について、主催者の森田先生が考える時間をくださいます。

そのワンアクションで、セミナーへのコミットがぐっと深まるのですが、今回私は、「開業するにあたりどんなアクションからすればいいか」のヒントを得たいという旗をたてました。
結果、大きなヒントをいただくことができました。

自分が社会保険労務士としてまずは何をしていくかをしっかり練り、それがあらわれているホームページを作ること。
また、開業時にはホームページを完成させておくこと。
「開業しました!」のお知らせをどこでどうやってしていくかの作戦を練り、すぐホームページに行ける導線を作ること。
これらを行なっていこうと思います。

この本のおかげです。
ありがとうございました!

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