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今こそ中国市場に飛びこめ

今回は初インタビューに挑戦しました!!

第一弾は

「今こそ中国市場に飛びこめ

〜中国市場に日本企業が展開するには?〜」

です!!

© japanart2018

【左 ベクトル村川社長、右 株式会社L 周さん】

今回は、中国の深圳が故郷で、現在日本と中国でお仕事をなされている周さんにお話しを伺いました。

周さんは日中間の友好関係を築くために、

日中友好映画「スイートハートチョコレート」の制作や日中友好コンサートの企画などに参画なされました。

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そして2018年に入り、モデル藤井リナさんの中国でのプロモーションをされました。

僅か2ヶ月でSNSのフォロワー数を86万人フォロワーから、100万人へ増やし、、、

ライブ動画配信では、30分前の告知で57万人の視聴者を集めたとか!!

恐ろしいプロモーション力です…

また日本のYahoo!のような検索サイト(微信)で、藤井リナさんの記事を一面トップ掲載なされました。

【藤井リナさん 微信トップ掲載】

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他己紹介終了!

中国でのPRに圧倒的実績を誇る周さんに!!

インタビューさせていただきました!

【インタビュー録】

私(いけまゆ)

「今後中国市場に展開するにはどうすればいいですか?また、日本企業の中で注目している業界を教えてください!」

周さん

「中国ではふたりっ子政策が行われるようになり、それに応じてキッズアパレルなどの市場が倍以上大きくなると見込まれる。

そんな中、日本企業の質の高いアパレルはこの機会にぜひ進出すべき!」

「ふたりっ子政策の影響は、キッズアパレル市場に大きそうですね!」

周さん

「またナルミヤインターナショナルやピチレモンが中国市場に進出をしたことを受け、今後ますます日本のアパレルが中国に市場に展開するはず!

こんなチャンスはない。」 

〈写真 5月に深圳で私が撮影したものです〉

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「私は日本のアパレルの中国展開もサポートしたいと考えているが、中国進出にためらってしまっている企業が多くもったいないと感じている。」

私「中国展開するには、PRに力を入れる事が一番大事なのでしょうか?」

周さん「ただPRするだけで、いくら人口が多い中国といえど商品が売れるわけではない。商品の質がどうであるかが一番大切。

商品の質と中国に適したPRが揃えば、中国展開を躊躇することはない。」

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私「中国展開を考えている方に、具体的なアドバイスはございますか?」

周さん

「闇雲に中国に出店を考えてしまうと失敗する。

中国の方がどういう経路で商品を認知するのか、中国ならではのPRも同時に行う必要があります。

また、商品の価格帯によりECで販売するのか、リアル店舗で販売するのか違う。どちらにすべきか、考慮した上で中国展開を考えることがポイントです!

私の場合は、ECとリアル店舗両方でのプロモーションを行っております。商品の適性を見極め、リアル店舗例えば、中国の伊勢丹に出店をする場合もあります。」

【伊勢丹での出店の写真】

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<中国あるある>

周さんとお話をしていて、とても驚いたことがあります…!!

それは、中国と日本の常識がまるで違うことです‼︎

中国に展開する上では、

日本と中国の文化的な違いを理解することはとても大事!

ということで!中国あるあるを教えてもらいました!

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①広告は信じない

中国の人々は「広告を信じない」そうです。なので、日本のような広告代理店は中国にはないそうです。

では、人々は何を信じるのでしょうか。

広告より身近に感じる方々つまり、インフルエンサーを信じるのです。

インフルエンサーのSNSを見て、商品を購入するかどうかの意思決定をするそうです。

インフルエンサーの具体的な稼ぎ方としては、wechat(中国版のLINE)のモーメントを活用して宣伝売上で稼ぐ方が多いそうです。

またインフルエンサーが集まり組織となり、日本であまり売れていないマスクを仕入れて2カ月で30億円稼いだ方もいるんだとか…

〈下写真 周さんのインフルエンサーマーケティング〉

▼ロリータファッションの中国代理店の中国SNS撮影とインフルエンサー拡散事例

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②どんなに偉い人でも電話に出る

次に驚いたことは、「中国では、どんなに偉い方でも電話に出る」ことです。日本では、秘書などを通してですよね。でも中国では社長さんが直接電話に出る事が基本だそうです。

そのため、電話で事業が決定することもあり、実際にM&Aの話が決まってしまうこともあったそうです。

③キャッシュレス社会!

またキャッシュレスは進んでおり、現金を持たない人が多い。中国ではwechatを通して、数十万円の金額を送金することもあるそうです。

〈無人コンビニ Well Go〉

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④共働きが普通

女性は育児があっても仕事をし、男性は車と家がないと結婚できない!

⑤結果主義

中国では、結果主義だ。日本は過程を大事にする。他方で中国は結果を重視する。

⑥綺麗な人は稼げる人?!

中国は綺麗な人=稼げる人 

という認識が強い。そのため、鼻などを少し整形する事はごく当たり前になりつつあるそうです。

整形美容室、整形のアンバサダーになって稼いでいる人が多く、wechatモーメントで宣伝売上5~20%上げているそうです。

⑦アンダーテーブルマネーが実は当たり前?

担当者の方に、事前に数万円の物をプレゼントするなどということはごく当たり前。

⑧総経理の権力が強い

総経理とは、実務面のトップであり経営責任者の事を指します。

中国では総経理の権力が強い一方で、日本ほど部長には権力がないそうです。

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<最後に>

「なぜ、事業にここまで打ち込む事ができるのですか?どのようなビジョンを描かれているのですか?」

と周さんに畏れ多い質問をしてみました…

〈周さんのビジョン〉

周さんは、故郷の中国深圳に月に一回程戻るそうです。

ですが、日本での生活に慣れていることもあり、

「あんなにいい商品が中国にないなんて!」

と生活を不便に感じる事が多いそうです。

もっと日本企業に、中国という大きな市場で活躍してほしい。

日本も中国も大好きな周さんは、両国の幸せに繋がることに貢献できることがとても幸せを感じるそうです。

中国と日本両国の魅力を知っているからこそ、お互いの国の良さをもっと活かせるようにしたい。

叶えたいビジョンがあるからこそ、精力的に仕事に挑戦していけるのだなあと思いました。

改めて、お話を伺わさせてくださりありがとうございました!!

【周さんプロフィール】

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2010年 国際基督教大学 卒業

2012年 早稲田大学大学院

               国際情報通信研究科(現理工学部)卒業

2012年 アクセンチュア ジャパン入社

2016年 广西南宁哈楽迪文化伝媒有限公司設立

2017年 广西海创版挂牌・天赋全脑广州教育科技有限公司設立

2018年 日本で株式会社L設立(現事業内容へ変更)

【日中友好映画製作など実績】

2008年 总政治歌舞团の日中友好公演「木兰」詩篇の日本制作

2010年 上海万博にて東儀秀樹、真琴つばさ出演の日中友好ミュージカル「木兰」制作

2012年 日本埼玉Charity「Earth concert kizuna」の全般企画

2012年 日中友好映画「Sweet Heart Chocolate」日本制作

〈周さんよりコメント〉

中国へ進出したいコスメやアパレルについて、お気軽に相談して頂きたいです!

株式会社ベクトルにてグローバル事業部でも、新しいアパレル事業を展開していきます!

【お問い合わせ】

株式会社 L

東京都港区芝3-15-13YODAビル4F

haledi@163.com

〈私の感想〉

心底両国が大好きで、日本の魅力を中国にどんどん届けようとしている周さんの活動を知ってもらえたら嬉しいです!

中国展開に悩んでいる方に、想いが届きますように。

追記:ホワイトボードを用いて、中国に関して熱心に解説してくださりとても勉強になりました!改めて、ありがとうございました!

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