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小学生女子の憂鬱。


マックで勉強をしていた。
関西の人は「マクド」とか言うらしいけど、わたしは生まれてこの方22年間「マック」である。
長く居座るからLサイズのアイスティーを注文したけど、最近紙に変わったストローはシナシナになってしまって使い物にならない。


と、集中力を切らしながら宅建のテキストに向き合っていると、隣の席に小学生らしき女の子が二人、座ってきた。


「はあ~もう最悪だよ。」
「どうしたの?」
「席替えだよ!うちの席サイアク。やり直したいよ。」
「あ~私の席もサイアク。」
「アカリちゃんの席はいいじゃん!私の席の周りはサイアクな男子しかいないよ。」


どうやら、「サイアク」と嘆く女の子の席の近くには、
「ブス」とか「バカ」とか言ってくる男子がいるらしい。


席替えで一喜一憂していた時代…
ベタだけど、好きな人と隣になることを毎回祈っていた。
あろうことか、私は好きな人と隣の席になった経験が一度もないけれど。
隣じゃなくても、この距離ならきっと班が同じだな。とか思ってにやにやしていた時代。

ああ、良かったな…
羨ましいな…

と思いつつ、





「お姉さん、今年で23だけどその気持ちわかるよ!!!!!!!席の近くに嫌なこと言ってくる人とかいるしね!!!もうサイアク。席替えしたいよ!!!!」



と思った。
会社にも席替えあればいいのに。



小学生って、本当に「学校=社会」だから席替えへの命の懸けようすごかったですよね。わたしは廊下側の後ろから二番目くらいが好きでした。窓側は夏暑くて冬寒いし、廊下から遠くて出入りするのがめんどくさくなっちゃうからです(怠惰すぎ)
小学校3年生から中学校3年生まで同じ人のことが好きで、9年間のうち7年間はクラス一緒だったのに一回も隣の席になったことはありませんでした。こんなことある?

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