見出し画像

転職は日本経済を救う39 日本の状況 20211031衆議院議員選挙投票日を翌日に控えていいたいこと

【前回予告のお詫び】

前回の予告で、今回は私の学習方法、正解のない世の中で何を学ぶかをどう決めているか、その方法として、podcast活用をテーマとするとしていた。
しかし、2021年10月31日の衆議院選挙を目前にし、論点が明確になる中、これだけは語っておきたいことが出たので、そちらを優先させていただくことにした。
そのことは結果的には、このコラムのタイトルの「転職は日本経済を救う」に直結するので、ご容赦いただきたい。

【低投票率は現状容認?】

ここ数回の総選挙の投票率は史上最低レベルにある。
投票率が低い、ということは、国民は現状に満足している、現体制を容認している、と読み取ることができる。

本当にそうだろうか。満足しているのはごく一部の人間だけではないのか?

【OECD最低レベルの平均賃金】

それを示すデータがある。
日本の平均賃金は、いまや米国の半分、OECDの平均以下、お隣の韓国の9割と、国際的に見て低い水準になっている。
https://diamond.jp/articles/-/278127?page=2
韓国はつい20年ほど前に通貨危機、国家破綻の危機でIMFのお世話になった国なのに。
ここ30年、つまりバブル崩壊以降、日本は成長していないのだ。他の先進国はしっかり成長しているのに。

【アベノミクス 不発第3の矢】

アベノミクスで日本が蘇った、と考える向きもあろう。確かに株価は持ち直した。失業者は減った。
しかし株価だけであるし、仕事には就けたが、非正規雇用だった。
一般庶民の懐はとても潤ったとはいえない状況だった。
第1の矢、大胆な金融政策、金融緩和、超低金利の状況は続き、マイナス金利以外、金利政策がない状況。
第2の矢、機動的な財政政策は中途半端、橋などの社会インフラは老朽化、利権が伴う新国立など一部にしかいきわたっていない。

そして問題の第3の矢、規制緩和。これが不発。できない。
規制緩和、構造改革が必要なのは、高度成長期に日本経済を回してきたシステムのままでは、この変化の激しい世の中には対応できないから。
だったはず。
新しいビジネスが生まれれば、機動的に小さな企業が立ち上がり、ビジネスを拡大する。
GAFAなんてのはそういうところから生まれてきた。テスラもそうだろう。
アメリカでは新しい会社がどんどん生まれている。あの共産主義の中国でもだ。
その現象が日本ではなかなか起こらない。
なぜか。

【政官財の癒着】

政官財の癒着、政府が、官僚が、大企業が、がっちりとスクラムを組んでいて、新しいものが生まれる余地をなくしているのだ。

政治は地盤看板カバンを引き継いで苦労を知らない、取り巻きに担がれただけの、今までどおりが一番都合のいい世襲議員が実権を握る。
官僚は有名中学有名高校東大とエリートコースを経たテスト優等生の集まりで、正解のある世界でないと生きられない。
そして大企業は、大資本をバックに、今まで通りに回せばそれなりに利益が生まれる。

新しいことに取り組もうとはしないのだ。いや、考えつかないのだ。銀行しかり、電力しかり、重電しかり、自動車しかり。

住専問題のときに銀行は国策で守られた。
福島原発爆発のときに東電は守られた。ほぼ同じ時期に、東芝は守られた。
そして今、地球温暖化への対策が叫ばれる中、トヨタは内燃エンジンにこだわり、トヨタ労組は自民回帰をしようとしている。

オイルショックの際、日本の自動車産業はいち早く省エネ自動車、低公害車を開発し、それによって世界を席巻することができた。
しかし今、Co2削減が地球規模で必要になっているときに、電気自動車に抵抗しようとしている。
「これはヨーロッパの日本経済つぶし」、「電気自動車の電気を作るときに二酸化炭素が出る」などと、真正面から取り組もうとしない姿勢を示す。
その結果、太陽光発電のコスト比較で、オイルショックのころは、環境の優等生だった日本が、いまや高コスト国になっている現実がある。
 https://www.solar-partners.jp/pv-eco-informations-66815.html
高度成長期、石油危機の時代を乗り切り、バブル期にピークに達し、世界1位のアメリカに追いつく勢いだった日本経済、日本の技術は、
その後30年完全に停滞し、いまや先進国とはいい難い状況になっているのだ。

なぜそうなったか。
変わりたくなくなったからだ。
考えなくなったからだ。
高度成長とバブルで満足し、このままの状態でいい、と、思考停止状態になったのだ。
国民から集めた税金を、旧体制の維持につぎ込み、教育や新技術の研究など、明日への投資はどんどん削る。お友達には大盤振る舞い。
そうしていくうちに、日本の富はどんどん縮小していく。

世襲議員やテスト優等生はその現実を知ってか知らずか、スタンスを変えようとしない。
明日は自分も仲間外れにされ、厳しい現実にさらされるかもしれないのに。

【転職のススメ】

私は変わらなくてはいけないと思っている。
日々の幸せな生活を変えないために、自分が変わらなければいけないと思っている。

だから、転職を勧めるのだ。
先に挙げた衰退産業、新入社員の時は花形産業だったかもしれないが、すでに時代遅れになっている会社に勤めてしまった人は、
自分の可能性を求めて、新しい世界に飛び込むべきなのだ。
それが自分のためにも、日本のためにもなるのだ。

役所は若い人がどんどん退職しているという。賢い人ほど辞めていくのだろう。
そんな役所は一度壊してしまえばいい。
「青天を衝け」ではないが、一から作り直せばいいのだ。
機能しなくなった会社は潰れればいい。人を必要とする新興企業はいくらでもある、はず。

話が長くなった。
要するに、現状の日本をよく考えて、これからどういう方向にもっていったらいいのかを考えて、投票に臨んでほしい、ということだ。

次回こそ、私の学習法の基本、podcastに焦点を当てたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?