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その"次"っていつある?

このところ、立て続けにたぶん"死"が近い人の親族を乗せて、病院へ行った。

救急車で運ばれたって連絡あって。
というおばさん。

危篤って連絡あったから。
というおばあさん。

緊急時の人はどこか上の空というか、なんとか自身を落ち着けようとしている感じ。

「落ち着け、落ち着け」とみんな言っていた。

それはそうだ、とも思うが、年齢的なものなのか、前から病気していたのか、どこか覚悟をしていたような感じもした。

危篤の方のおばあさんは、「人間最後の後始末しなきゃね」とずっと言っていた。

もう92歳だったそうで、いつかはと思っていたようだが、後始末が一番大変だよなと私は思った。

というのも、父が亡くなってからの母がとても大変そうだったから。

そんなこんなでとある病気から大学病気へ転院する夫婦が乗ってきた。

転院するのは、旦那さんらしい。

途中にお母さんがいる実家の近くを通り、奥さんが
「顔だけでも出してきたら?」としきりに伝えていた。
旦那さんは、「いいよ、いいよ。」の一点張り。

私はつい「寄られますか?」と聞いたが、「いや、いつでも行けるからいい」と旦那さん。

私は先日のことがあったから、いつでもなんかもしかしたらないかもなのに、とも思ったりした。

それは、病気とか関係なく、いつ何が起こるかなんてわからない。

会いたい人に会えるのも奇跡の1つ。

隣にいる人だって、いつどうなるか、それはいなくなるだけじゃなくて、仲違いして離れる場合もある。

その"次"っていつありますか?

一期一会は本当だと思う、暖かい快晴の午後だった。


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