まゆじろう。☆タクシー運転手の人間観察記

2児のシングルマザーのタクシー運転手。 タクシーの仕事から垣間見える 社会問題に直面…

まゆじろう。☆タクシー運転手の人間観察記

2児のシングルマザーのタクシー運転手。 タクシーの仕事から垣間見える 社会問題に直面している人たちの生々しい生活を綴った人間観察記。

最近の記事

カラスとゴミ置き場

昨年の秋の終わりくらいから、カラスのゴミ荒らしがひどくなったなと感じている。 食べ物がないのかな?と思うのだが、柑橘系の木が庭にある家には、柑橘系の果物がたわわに実っている。 私も会社の人から、ゆずやみかんなど大量にあって食べきれないからと袋いっぱいにいただいたこともあった。 カラスは柑橘系は嫌いなのかな?と思いつつ見ていたのたが、確かに 柿の木にはよく止まっているカラスも、柑橘系の木には止まっているのは見たことないような… むしろ、目もくれず、ゴミ置き場にまっしぐら

    • 桜の魅力

      今年は桜の開花が遅く、学校の入学式にも桜の花びらが舞う、写真映えするような日になった。 天気が良い日には、桜の木の下で新しい制服を着て写真を撮っている親子を見かけた。 私は、桜吹雪の中を車で走っている、桜大好きな人からすれば、贅沢な経験を毎年している。 お客さんの話を聞くと、桜がキライという人は聞いたことがないくらい、毎年みんな咲くのを楽しみにしている。 先日、お客さんが桜の魅力を熱弁してくれた。 桜は他の花と違って、キレイなまま花が散るのがいいと言っていた。 花

      • 夫婦~男女の考え方の違い~

        夫婦で長年連れ添った間柄でも、片方が亡くなったあとの男女の違いは明らかなようだ。 デイサービスなどの施設の人が言うには、 女性の多くは一時期旦那さんが亡くなった喪失感はあるものの、その後はお一人様を満喫しているようだ。 確かに、常連さんのおばあちゃんがいて、足も良くはない感じだが、お友達の家に行ったり、ランチしに行ったりしている。(たぶんお一人様) だがしかし、奥さんを先に亡くした旦那さんの多くは、いつまでも寂しくしているそうだ。 いつも「寂しい」ってこぼすらしい…

        • ナビがつかえない

          水星逆行というキーワードがトレンドにあがることが久しくなったが、それは昨日から始まった。 この時期は通信系や交通系のトラブルが起こるとされている。 東北新幹線もとまっていたというニュースがあがっていた。 そんな中、昨日は朝からGoアプリのナビが使えない状況だった。 Goの配車はくるのだが、お客さんのところまで行くナビと降車地を入れてくれているお客さんもいるのだが、それが開かなかった。 ルートが出てこない。 どうやら、その前の日の夜からおかしかったらしい。 いかに

          タクシーは本当に足りないのか?を考えてみる

          最近言われているのが、タクシーが足りない問題によるライドシェアの話。 タクシーがなかなか乗れないという人の話も聞くが、本当にタクシーは足りないのだろうか? 実際、自分がタクシーに乗って働いて思うこと。 それは、暇なタクシーはたくさんいる、ということである。 もちろん、雨の日、雪の日など天候に影響されやすいのはあるが、普段はそんなに忙しいわけではない。 朝と夕方くらいじゃないかな、忙しいのは。 通勤通学の時間帯。 ただ、タクシーが多くいる場所、少ない場所というのは

          タクシーは本当に足りないのか?を考えてみる

          「いつかやりたい」のいつかは来ない

          病院帰りのお客さん。 足が悪く、杖をついている。 それでも歩くのも大変そうな感じ。 もちろん、車の乗り降りも大変そうだった。 私の働いている会社では、ドアサービスをしていて、 (ドアを運転席のレバーではなく、運転手が手動で明け閉めしている。 VIP対応みたいなやつ笑) お客さんが降りるときにドアを開けにいって、開けてあげたとき、 私の趣味が鉄道というのを見て、 「俺も昔は鉄道が好きだった。ローカル線が好きでね。年を取ったら行こうと思っていたんだよ。でも、もうこんな体じゃどこ

          「いつかやりたい」のいつかは来ない

          ペットとタクシーに乗るときのマナー

          ここ最近、ペットを乗せて乗るお客さんも多くなってきた。 動物病院もよく見かけるようになってきたし、救急病院のような施設もできた。 大切なペットに長生きしてほしいから、定期的に検査をしてもらっていると聞いたこともある。 タクシーはいろんな人が乗るので、ペットはゲージに入れて乗るのが基本。 ところが、特に毛が抜けるような長い毛で、そのままで乗せてくるお客さんもいる。 ゲージに入れてほしいと伝えても、大丈夫の一点張り。 そんなペットに限って、車内で暴れたり、お客さんも足元

          ペットとタクシーに乗るときのマナー

          気を付けたい話題とは?

          都内までタクシーで行くお客さん(おじいちゃん)と話していたときに、自身の経験から(仕事していた当時、部下が200人もいたそう!)、この話題には気を付けたほうがいいよということを教えてくれた。 それは、 宗教、政党、そして野球である。 タクシーは車である以上、お客さんが乗ったら個室になってしまう。 私も過去には、宗教の勧誘や選挙前には政党の応援のチラシを渡されたりした。 そういう話もしやすい空間になってしまう。 そして、相手は意図してやっているから、ある意味酔っぱらい

          あの世が見えた食べもの

          今日もお客さんから聞いた話。 今年のお正月も、元旦から救急車がたくさん走っていた。 それは私も感じていたが、お餅を喉に詰まらせたんじゃないか説が出てきた。 そこからお客さんの実体験を話してくれた。 そのお客さんは、今は後期高齢者だというが(75歳過ぎてる)60歳まではピンピンしていて、足腰も悪くなかったらしい。 75歳過ぎて急に足腰が悪くなり、家でもよく転ぶようになったという。 幸運にもうまく転べていて、大きなケガは今のところしていないらしい。 その頃から喉がせまくなっ

          命懸けの仕事

          車を運転する仕事は、事故に合う可能性もある。 どんなに自分が気をつけていても、向こうから突っ込んでくる場合もある。 免許で食べていくとは、そういうことなのかもしれない、と思う。 正月早々、そんな事故があった。 大晦日、31日過ぎて元旦になった真夜中に。 原因は相手方の居眠り運転だったそう。 まだ18歳だったようだ。 ドライブレコーダーを見た人は、だいぶ前から逆走していたらしい。 ちょうどお客さんをおろしていたときだったので、 お客さんも怪我をした。 ブレーキもかけ

          正月と正月明けに乗るひとのちがい

          正月も元旦から仕事。 「正月は暇だよー」と聞いていたが、暇っちゃ暇だけど、わりと長距離の人が多かった。 同じ県内に帰省した帰りとか。 荷物も多かったりとか、あとは介護施設から自宅へ帰るひともいた。 4日以降になると、短距離が増えてきた。 病院が始まると病院通いの人ばかり。 病院が正月明けの初日だと(5日のところが多かった) 朝行って5時間待ちだったとか! それでも通う人もすごいなぁと思ったけど、わざわざタクシーで40分かけて通っているひともいて、医療ビジネスはなんて儲

          正月と正月明けに乗るひとのちがい

          アスペルガーと女子

          とある場所から乗ってきた少し若そうな女性。 最初からつっけんどんな話し方。 機嫌が悪そうな… 行き先を聞いてみたが、その場所は何か事情がある人がいくところ。 そして、車内で男友達的な人とテレビ電話?をし始める。 (まだ彼氏ではなさそうな会話だった) 会話の中で、その事情がわかる。 「私、アスペだから仕事できないのはしょうがないよね。」 アスペとは、アスペルガーのことだろう。 女子「もう少しで着くかな?」 男友達「運転手さんに聞けばいいやろ。」 女子「いやだぁ

          カスタマーハラスメント

          近年、問題になっている1つに「カスタマーハラスメント」があげられる。 タクシーの仕事もその被害にあっている1つの仕事である。 例えば、酔っぱらい。 もちろん、男性の運転手にもつっかかってきたり、絡んできたりするだろうが、女性運転手の場合、女性というだけでなめられることも多い。 そして、男性の酔っぱらいで、手をあげてくる人もいる。 よくわからないクレームつけてきて、腕をつかんだり、服をつかんできたり、殴りかかってきたり、モノを投げたり。 そこまでいくと、警察沙汰になるので、

          買い物難民

          これだけネットワークが発達していても、お年寄りや障がい者手帳を持っている人の中にはタクシーで買い物をする人がいる。 お客さんが買い物をする間、駐車場で待ってて買い物が終わればまた自宅まで戻って往復で使う人が多い。 タクシー代を見ると、決して安くはない金額だ。 ネットで注文した方が送料が安いのではないかと思ってしまう。 自分の目で見て買いたいという人もいるだろう。 ただ地域によっては、お年寄りなど年齢問わず"わざわざ"少し遠くまで買い物に行く人たちがいる。 というのも

          お朔日参り

          昨日、慌てている若い女性が乗ってきた。 近くの神社まで往復。 どうやら遠方から仕事で来たらしい。 毎月地元でお朔日参りをしていたらしいが、今日ができないとせっかく続けてきたのに!と無理して時間をとって、出張先の神社を探して、お参りしたかったらしい。 お朔日参りとは、毎月1日に神社にお参りすること。 日中、曇り空が多かったが、お参り後は、晴れ間も広がり、車の窓をあけて空の写真をとっていた。 私はなぜなぜ星人であり、雑学博士と呼ばれたことがあるくらい、いろいろなことを

          その"次"っていつある?

          このところ、立て続けにたぶん"死"が近い人の親族を乗せて、病院へ行った。 救急車で運ばれたって連絡あって。 というおばさん。 危篤って連絡あったから。 というおばあさん。 緊急時の人はどこか上の空というか、なんとか自身を落ち着けようとしている感じ。 「落ち着け、落ち着け」とみんな言っていた。 それはそうだ、とも思うが、年齢的なものなのか、前から病気していたのか、どこか覚悟をしていたような感じもした。 危篤の方のおばあさんは、「人間最後の後始末しなきゃね」とずっと言