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「カメは遅くていいのに」

社会学の加藤諦三先生は、子供の頃にウサギとカメの物語を聞いて、「なぜカメがウサギと競争しなきゃならないんだ?」と思ったそうです。

競争しなくていいところで競争すると、人は悩む。

人間の唯一の義務は「自分自身であること」で、
これは他人に対しても、最も大切なことであるという話。

動画の後半では、かなりドキッとする話もあり
それを紹介すると

人が自分自身でいられない時に、人生を活性化させる方法は、他人を巻き込むことらしい。

カメに「速い方が価値があるんだよ」と教える人がいる。

↑やったことある、、って刺さりました。

昔、慕ってくれてた後輩に、ことあるごとにアドバイスをしてました。
「人間関係は狭くて深いほうが良い」とか言ったりしてました。

もしかしたらその子には広くて浅い関係性が向いていたかもしれないのに、そういうことは一切考慮せず、とにかく私みたいになりなよ幸せだからさ、みたいな感じで接していました。

私は当時、自分が本当はどんなふうでいたいのかわからなくなっていて、でもその子といる時は「頼れる姉さん役」をやることで充実感を得られていたから、まさに他人を巻き込むことで人生を活性化させている状態だったと思います。活性化といっても、後輩が「別の姉さん」を見つけてそっちへ行ってしまったらおしまいなので、どこか落ち着かない、自転車操業のような充実感でした。

私は、後輩が自分自身でいることを、要らんアドバイスによって邪魔していたかもしれない。だから、しばらくして疎遠になったんかな?とか思いました。ほんとのところはわかりません。私は、人から頼られたり、褒められたり、感謝されて初めて満たされる、みたいな状態が長くありました。認められると嬉しい!は今もありますが、認められなくても、自分が良いと思うことをやったり、ポジティブ=◯/ネガティブ=✕という思い込みを外して過ごすと、等身大でいることの心地よさを感じます。

世界はいろいろだから、カメだけどウサギに勝負を挑むことが楽しい人もいるかもしれません。「自分自身でいること」は粛々とやればよくて、これもまた、人に押し付けることではないと感じました。



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