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【読書感想文】「違うこと」をしないこと

久しぶりに1冊読み終えました。
「違うこと」をしないこと 吉本ばななさん著

正直、吉本ばななさんの存在(お名前)は知っているものの、どういう方で、どんな文章を書く方なのかお恥ずかしながら全然知らなくて、おそらく初めて読んだ本がこの「違うこと」をしないことだと思う。

これまでの作品を読んだことがないので、なんとも比べられないのだけど、今回のこの本はゴリゴリのスピリチュアル系の本だった。
たぶん、万人受けはしない本だと思う。(すみません。)

レベルが高すぎて、少し難しいところがあったものの、仰っていることとか伝えたいことはわかった気がするし、この本に今出会えてよかったと思った。

たぶん、出会うのが少し早かったら、受け入れられなかったかもしれない。

* * *

わたしは元々、どちらかというと子供の頃から『なんか違う。』と思ったら動かないタイプなんですね。

例えば、クラス中が誰かを毛嫌いしていたとしても、わたしに何も害が無ければ普通に接していたし「なんで、あの子と喋るん?」と言われたって『え?別に。わたしに何も害ないし。』って感じで言えちゃう子だったんです。

社会人になって、飲みに行く機会があったりして、女性はお酒を注ぐのが当たり前みたいな社会人ルールみたいなのがあって、それもわたしには『はぁ?』で、わたしはホステスさんじゃないし。自分の飲み物ぐらい、自分のペースで飲んだらいいやんぐらいに思ってた。
二次会も行きたければ行くし、嫌なら帰ってた。

今思うと、わたしが働きだした頃って、飲み会の席のセクハラと言うか、座席も女性は男性と交互に座るとか変なルールがあったなと思い出した。
今そんなん言うたらコンプライアンス委員会に通報されるでしょうね。

仕事にしても、残業を強制されたくないし、皆が残っているからって残るのも嫌だった。必要に応じて、残るときは残るし、帰るときは帰るって決めてた。

こういうのを「自分勝手」とか「わがまま」とか「協調性がない」とか「社会不適合者」って言われるんやろうなって思ってきたけど、今あげたようなことは正直誰にも迷惑掛けてないし、これで良かったんだって。

* * *

昨日の夜、夫が「マッサージして」と言うので足踏みマッサージをしたんですけどね「昨日してくれへんかったから・・」って言うから『はぁ?』ってなって、『これは、サービスです。毎日やって欲しいならお金を払って。タダでやる以上はサービスやから、やりたくない日はやりません。』と言った。

会社も夫も、こちらがサービスでやっていることをつい「当たり前」と思うから、わたしに怒られるのよ。
「いつもありがとう!」の一言で、毎日快適なサービスを受けれるっていうのに。まだまだ分かってないな。

自分の人生は、自分のものです。
どんな人であれ、自分そのものを生きることが大切。
そのためには、まず自分に正直であること。
そして、他人と正直にコミュニケーションすること。
結局はそれしかないんだってわかっていても、これが案外難しくて、振り返れば、私も失敗の連続でした。
ー中略ー
人は人の意見では決して変わらない。
あなたも。あなた以外の人も。みんな。
お互いを無理に変えようとしない方が自然だし、健全です。
だから出会ったり、別れたりを繰り返しながら、人はそれぞれの幸せを生きていくしかないんだと思う。
「違うこと」をしないこと P.8-9


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