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映画のはなし:シャラメが!シャラメが立った!『デューン 砂の惑星 PART2』

ようやく観ました。
IMAXが『オッペンハイマー』に取られちゃって、時間が合うIMAX上映を探すのに一苦労でしたよ。しかも最近あんまり行ってない映画館に行ったもんだから、「え?IMAXのスクリーン、こんなに小さかったっけ?」と驚いてしまった。
やっぱり行き慣れた映画館に行くのがいいな、と感じた今日この頃。

そんなこんなで、『デューン 砂の惑星 PART2』。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品は大好きなので、もちろん『PART1』もIMAXで観たのですが、更にド迫力映像になっていましたね。
ホントにサンドワームに乗ってる!みたいな感じがしたり、やっぱりIMAXで観るべき作品のひとつだな、と痛感した。

『PART2』は、シンプルなリベンジものとして、切りのいいところで終わるし(『PART1』は、ラスト、映画館で「続くのかいっ!」って雰囲気を感じた)、そこまで事前知識も必要なさそうな1作(私も原作をしっかり読み込んでいるタイプじゃなくて、なんとなくのストーリーラインは知ってるレベル)。

いやしかし、シャラメですよ!!

キレイな顔してるし、マジで正統派美少年だよねぇ~くらいの印象しかありませんでしたが、ちょっと好きになりました。
まばたきしない黒シャラメ、いいじゃないですか!
相変わらず、引くほど細いな、とは思ったけど。

そんなシャラメがサンドワーム(砂漠に住む超絶巨大ミミズ)を乗りこなすための試練があるのですが、もうね、ハイジの気分よ。
たぶん、日本人は全員ハイジを追体験してたと思う。
「シャラメが!シャラメが立った!!!」みたいな。

いや、実際、スクリーンの中も「シャラメが立ったーーー!」になってたし。

シンプルなストーリーラインはもちろん、やっぱり美しい砂漠の風景などなど、大満足でした。ビジュアル云々を抜きにしても、単純に面白かったし。

『PART1』同様、ぬるぬる動くパパ・スカルスガルドの入浴シーンも拝めたし。

しかし、『PART2』から登場したオースティン・バトラーが、『マッドマックス/怒りのデス・ロード』のニュークスにしか見えなくてですね……。

白塗りで坊主でヒール(ニュークスはイイヤツだったけど)っていう。
いつ「What a lovely day!」って言い出すか構えちゃったよ。

途中から、砂漠だし、白塗りだし、パパ・スカルスガルドは高いところで崇められてるし、もうこれマッドマックスじゃんよ!という気分になって、ものすごいマッドマックス観たくなる瞬間がありました。

ちなみに『PART2』のオースティン・バトラーですが、パパ・スカルスガルドに声を似せてみたり(甥っ子の役だったから)、25キロ増量したりしたみたいですね。彼、前作は『エルヴィス』だよね。俳優って大変ね……。

全然関係ないけど、『DUNE』も『マッドマックス』も『エルヴィス』も、全部ワーナー・ブラザースの映画ね。そういえば。

ちなみに、パパ・スカルスガルドはあの衣装とメイクに毎回8時間かかって、トイレも行けなかったらしい。いやホント、俳優って大変だわ……。

そしてなんと、オースティン・バトラーの役をビル・スカルスガルドが演じる可能性もあったそう!
いや、思ってたのよ!!
スカルスガルド3兄弟のうち誰か出ないのかな?って!!
パパ・スカルスガルドとペニー・ワイズ(『“それ”が見えたら終わり』のほう)の共演なんて、考えただけでめっちゃテンション上がるんですけど!!
叶わなかったけどね!!!
ってゆーか、これもワーナー・ブラザースだね!

とりあえず、ゼンデイヤもフローレンス・ピューもかわいかったです。
ちょっと石岡瑛子さんみがある衣装もあって、素敵でした。
個人的に、シャラメのママ役、レベッカ・ファーガソンの砂漠を走る姿をもう少し拝みたかったです(『PART1』でめちゃんこ走るの早くて衝撃だった)。

ほかの映画と比べてばっかりみたいな感じに感じちゃうかもしれないけど、それぞれ、ほんの一瞬だけを切り取った感想なので、全体的を通せば、やっぱりリアルでアーティスティックなヴィルヌーヴ作品になっています。
とりあえず、映画観終わって、「やっぱり好き」って心の底から思った。

『PART3』はだいぶ先になりそうだけど(シャラメの成長を待つらしい)、楽しみだな。

しかし『PART1』が155分、『PART2』が166分。
『PART3』はどうなってしまうのか。

いや、めっちゃ面白いんだけどさ。

長いよ!!!!
マジで長い!!!

『オッペンハイマー』も絶対観たいけど、不安しかないわ。
どんどん映画が長くなる最近の風潮、どうにかならんもんですかね?マジで。


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