見出し画像

メンタルヘルス・ファーストエイド認定Part2

メンタルヘルス・ファーストエイド研修プログラムに参加したときのことを話そう。先生2人、手話通訳士も2人、交代しながらクラスを進めてる最中、疑問があって課題にさせたんだ。

メンタルヘルスにやられやすい、身体的な障害の名前が幾つかあって、軽度から重度と位置を並べるのです。

身体的な障害で、
盲目
皮膚の障害(火事の後遺症、アトピー性皮膚炎など)
杖を使うぐらい足が歩けない(老衰)
両手足のない(交通事故や病気で)

と軽度から重度、メンタル的にやられてしまう、というとありました。このように並べてて、ひとつだけ見落としてます。

「耳が遠くなったり、病気で両耳が聞こえなくなったりする人たちのことは?」と質問したら、
先生たちは( ゚д゚)ハッ!!とリアクション。

「聞こえなくなることで周りとのコミュニケーションが取れなくなってイライラしたり、人から離れてしまったり、寂しい、コミュニケーションの問題で集団の中に居るのが億劫になる。耳のことは周りからは気付かれにくい障害であるため、彼らにも心のケアは必要可決だ」と説明した。
先生たちが盲目の前に耳の聞こえが遠くなると位置づけにしたが、周りから見えにくい障害だから、イライラする度が高いからと周りも賛同して、盲目の次の位置付けとなった。

アメリカには自分の子供が聞こえない場合、早いうちに、ろう学校の方に入校させる親がほとんどだ。だが、これまで健常者として生きた人たちが老衰により耳が遠くなってくると、聞こえないという不自由さにストレスが増すはずだよね。
そういう彼らのためのメンタルケアは欠かせない。

使われた教科書 
研修プログラムに参加した人全員に配られます。


次に自殺をどう食い止めるか、という課題に入って。
受け答えの仕方をみんなで習います、また教科書には載せていなかった部分があった。
過去にニューヨークの若い青年が「今から飛び降りる。みんなサヨナラ」とXで短いツイートした後に、家族と友人たちみんなが慌てて彼を捜し出すも、2日後には海に浮かんでたのを発見されたという。周りはどうして自殺のサインに気付かなかったのかと落胆した、というショッキングな記憶があって、ここで自殺のサインを学んだ方が良いのでは?と話した。
前回の参加は2019年、今回も同じく課題に入れた。

自殺のサインを見失うこと自体が、本人を失望させ、自殺する危険がある。

本気の人は誰にも自殺のことは言わない。あのニューヨークっ子みたいに死の直前、別れを告げるのも入れば、何も言わないまま逝く。
恥ずかしい、理解されないだろうと諦めてる。
だが、自殺する前の準備、行動で自殺のサインを小出しにするはずだから、リスト化にまとめておくといい。

・大切な物、大事にしていた物を周りの人にあげたりする。
(形見のため)
・10年以上会っていない人と会う、連絡を取り合う行為が増える。
(最後の面会、最後のコンタクトのため)
・突然、大掃除をして部屋を整理整頓をする。
(葬式の日、家族と友人たちが家に集まるため)

この3つの行動が、恐ろしいことに誰にも自殺のサインとは思われない。サインなのに見落としてしまうからこそ、気を付けてほしい。

「ん?」と気付いたら、話を聞いてみよう。忙しくても30分ぐらいは傍にいて、最近辛いことあったか?もしかして自殺の準備?と聞くと良い。傷づいたという話に共感しながら、優しい言葉で語ってください。
救われたい、と思っている自殺願望者の思いに応えて、みんなで救いましょう。

うちの近所はこんな感じ

有料化の予定だった内容。
日本国内でしかカネ貰えないと初めて知った。日本での銀行口座も持ってない、完全な日系アメリカ人です。ま、しゃーない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?