こんにちは

「人のために頑張ります」
「人様のために、一生懸命です」

自分のことより、
他人のことを優先して考える人は
優しく思いやりがあって
人間として素晴らしいと思います

一般的にも、「人様のために」という言葉は、
ウケがよいですよね

しかし、"人のために"と頑張っていてご自身は…

どうなのでしょうか

自己犠牲は美徳？

灯台を例に挙げてみます

灯台では、遠くを照らせば、足元が暗くなります

足元が暗い中を歩いていると
障害物につまずきます

それと一緒で、

他人の幸せばかりを考えすぎて、
自分の幸せはまったく考えない

人のために生きるほど、
自分の生活は貧しくなってしまう

他人のことばかり考え、頑張りすぎて
自分の生活が傾いてしまっている

家族や人間関係がうまくいっていない

生活が貧しい

そんな人を今までたくさん見てきましたが
本当にそれで良いのでしょうか

『偽』の漢字の意味を紐解いてみる

「人の為（ひとのため）」と書いて
「偽（いつわり）」と書きます

「偽」の語源をご紹介します

まず「為」という漢字は
「手」と「象」から出来ているそうで
人間が象を手なずける様子を表すそうです

そこに人偏がつき、人間が作為的に手を加え
本来の性質や姿を矯め直すと、
いう意味になるそうです

人の作為で姿を変え、正体を隠して上辺を取り繕う
という意味から「いつわる」となったそうです

『情けは人の為ならず』ということわざ

「情けは人の為ならず」ということわざがあります

近年、その意味を勘違いしている人が多いそうですが、
本来の意味は

「人に情けをかけると、
巡り巡って自分にも良い報い（むくい）がある
（だからどんどんすべきである）」

だそうです

そのことわざの如く
自己犠牲は美徳と言われている日本です

しかし、人のために頑張っても
自分の幸せにつながっていなければ
不幸の道を歩んでいるということになってしまいます

『人の為に』はエゴイズム？

人のために頑張るというモチベーションは
偽りであり、本当に心から人のために
頑張っているわけでは無いと思います

日常生活の中で、

「あなたの為を思ってしてあげたのに」

「誰の為にしてあげたと思ってるの」

と、他人から(特に親から)
そんな言葉をぶつけられたことがあると思います

しかし、自らの尺度や基準の中で
都合の良し悪しを判断し、行動に移しているだけで

「頼りにされたい」「ありがとう」と
言われたいという願望のために、
承認欲求を満たすためだけに
人のために頑張っているフリをして
エゴを押しつけているだけにしかすぎないのでは
ないかと思います

そもそも頼んでいないのにねぇ…ということが
多かったりします

子どもの為、家庭の為、友達の為などと
正当化する人が多いですが

話の内容を軽く考察すると
ほとんどが自己都合や価値観を押し付けている
ことが多いです

自分の母親もそう言うタイプで
子供の頃からそんな言葉を投げつけられていました

大人になってから我慢できずに
咎めたことがありましたが
性格や思考はそう簡単に
変えられることはできないでしょうから
たまに電話で喋ると
『あなたのために』『やってあげてる』
のようなワードがチラチラと出てくることが
未だにあります

頼りにされるのはいいことですが、
本当に自分の幸せにもつながっているのか？
というと、そうでもなさそうで
本当に残念に思います

親の過干渉は子供の成長を妨げ、
先回りして何もかもやってしまったりすると
本人の自立を妨げることだってあります

思考力のない人が多いのも、生育状況が
関係しているのでは？という声もあります

本人が乗り越えるべき課題に対し、
必要以上に手を出すのは
「その人のため」という仮面を被った
単なる自己満足になっている場合があり

たくさん手をかけ与え続けることだけが
愛情だと思っている人が多いですが
信じて見守ることも、愛情なのだと思っています

近年よく見かける『人の為』

最近は、「人のため」とうたう
企業や団体が増えております

日本●府のあるCMでも
そんなことを言っているようですね

(本当に人の為なのか？
よく調べて考えないといけませんよ…💉)

もちろん、素晴らしい使命を持って
活動している組織もたくさんあるのですが
中には「人のため」という大義名分を振りかざし
人の善意を利用して
不当な利益を得る組織も存在しています

「人のために」と純粋に頑張る良い人ほど、
そうしたトリックに引っかかり
後々苦しい思いをしてしまいます

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます

日本人は本当に優しい人種だと思います

昨今話題になっているさまざまな騒動に関しても
同じことが言えると思っています

人のために何かをするのは素晴らしいことです
人間は助け合いながら生きていくものです

ですが、時に

それが本当に人のためなのか？

それとも単なるエゴなのか？


ということは
少し立ち止まって考えてみる必要があると思います

善意の裏に別の目的が隠されていることが
たくさんありますからね…

しっかりと真意を見定める目を持てると良いですね◎