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魚のように/中脇初枝




図書館から借りてきた中脇初枝さんの小説
「魚のように」を拝読しました📖´-
(2022,10,7 読了)







本書はTwitterでフォローしている方のツイートで興味を持ち拝読してみました。
中脇初枝さんが17歳の頃に執筆され、第2回坊ちゃん文学賞を受賞した作品です。
中脇初枝さんは本書が初読。



優等生でわがままな姉が出奔し、後を追うように家を飛び出した主人公である弟。
あてもなくただひたすら歩きながら姉の記憶を遡り、自身と重ねて向き合っていくというようなお話です。



詩的な文章がとても印象的でした。
思春期の頃のなんとも表現しづらいもどかしさ、物憂げな感じ、どこへ向けたらいいのか分からない怒りのような感情が詩的な文章によって鮮明に描かれているように思います。


環境的なものは違いますが、私も10代の頃に家を出て親元を離れたので姉の気持ちは少し分かるような気がします。
私は優等生とかではないので親からの期待へのプレッシャーはありませんでしたが、今考えると長女であることへのプレッシャーはありました。
本作の両親とは違い、私の両親は期待を押し付けたりすることはなかったのですが、自分で勝手に自身にプレッシャーを押し付けていたのでそれがとても苦しかったのだろうなと。



本作の主人公は弟の方なので弟目線で描かれているのですが、自由奔放に家を出ていった私を妹たちはどんな想いで見ていたのかということも気になるところです。



巻末には選考者による書評も載せてあり、本作のことを優れた青春小説と評価されています。
青春時代はとうの昔に終わっている私ですが、時おり青春小説なんかを拝読して若かりし頃の自分へ想いを馳せるのもいいものだなと思いました。






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