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深い河(十三章 彼は酷く威厳もなく)/遠藤周作





LINEオープンチャット「読書会すみれ」内で開催されているオンライン輪読会「深い河」の「十三章 彼は酷く威厳もなく」を拝読しました📖´-
(2024年,2,4 読了)






これまでの感想はこちらから🐈‍⬛ ͗ ͗








ついに迎えてしまいましたこの日を。
「深い河」のオンライン輪読会はこれで終わってしまいます。感慨深い。終わるのが寂しくて、みんなで少しずつ少しずつ読み進め、こまめに雑談をして。
それでも終わりが来てしまいました。



カメラマンとして一旗揚げたい三條は、カメラを携えガンジス河へ。
先にガンジス河へ到着していた美津子は、これまでの大津の姿を回想しながら沐浴することを決心。
そして、やっと美津子が愛とは何かを掴んだところで事件が起こります。




これはバットエンドなのか、ハッピエンドなのか。この章を何度読み返しても涙が溢れ考え込んでしまいます。
大津……本当にこれで良かったのか?という思いと、大津はやっと自身の求めていたキリストを自分のものにできたのだろうという思いがぐるぐるぐるぐる交差してしまう。


『深い河』は闘病中の遠藤が渾身の力を絞って書き上げたものであった。

「遠藤周作『深い河』ー痕跡を追いかける人々の物語/金承哲(キム・スンチョル)」より



痕跡を追いかけていたのは作者自身でもあるのだろうと思います。
そして、本書と出会った読者に痕跡を追いかけ、自分の人生としっかり向き合うことの大切さを教えてくれているようにも感じます。



オンライン輪読会で『深い河』が課題本にならなかったら、私は本書を手に取ることはなかったでしょうし、遠藤周作の作品自体拝読する機会がなかったかもしれません。
本書は私にとって大切な一冊となり、読後ずっと余韻を残します。だからといって何かを信仰するということは特にないですが、生きるとは、愛とはという問を答えが出るまで諦めずに考えていきたいと思います。




オンライン輪読会の次回作も決定しています。次回からは「赤ひげ診療譚/山本周五郎」
運良く積読本の中にあったので、これでやっと積読も解消できそう。楽しみです。















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