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子供が生まれた日のエピソードでアメリカ人女性との体力差を思う

もうすぐ娘の誕生日。我が家ではいつも子供達の誕生日には家族でケーキを食べてお祝いするんだけど、その時にいつも私と夫は同じ話を子供達にする。

それはお誕生日を迎えた子供本人が生まれた時のお話。

と言うのも、私が大学生の時に関西弁で言う「”エエとこ”の子やなぁ。(育ちの良さが出ている良い家庭環境で育った人だな。)」と憧れた友達がいたんだけど、その子は「自分の誕生日に両親がいつも自分が生まれた時の話をする。」という事を言っていて、なんかそれっていいなぁ、私も自分の子供が将来生まれたらそれをしたいな、って結婚相手も未定だったのにその頃からずっと思っていたからだ。

私自身は父と母にそんな風にしてもらったことはなくて、まぁ何と言うか、仲が悪い訳でもないけど、大人になって他の家庭と比べると別に仲の良い家族でもなかったので、そういう仲の良い、そしてあったか~い家庭にずっと憧れていたんだと思う。

そんな訳で、子供達が赤ちゃんの時はお誕生日には夫と生まれた時のエピソードを懐かしがり、子供達と話が出来るようになってからはいつも「O年前の今日、お前が生まれた日にね。。。」といつも同じ口調で話をしているのだ。もう『まんが日本昔ばなし』の様にね。

子供達はちっちゃい時はワクワク&ニコニコしながら聞いていたなぁ。そしていつも色んな質問をしてきた。私は今でも事あるごとに子供達に「ママとダディの子供として、大事な宝物として、生まれて来てくれてありがとう!」って言ってるんだけど、お誕生日の日は特に感無量になっちゃう年もあって(やっぱ普通の人よりも涙腺が緩いのか、私は~!)、最近では子供達に「ママ~また泣いてるの?」とか言われる位の『伝統芸』になってきたのだが💦、でもそういう育児がしたかったし、そういう家庭を作りたかったから、私的には生まれた日の話をお誕生日にする、って大学生のあの時に決めたのはやっぱ良かった、って思ってる。

もう毎年同じ話をしてるから、子供達も自分の生まれた時のエピソードトークを落語感覚で聞いて楽しんでて、もし私が話してる途中で面倒になったり、内容を忘れて、話を端折ったりしたら「ママ!その時ダディがXXしててOOになったんでしょ?その話もして!」とか言われるくらいです。もう事実なのか、盛られ過ぎたエピソードトークなのか、訳わかんない年もあるんだけど、まぁ、それは関西人の私なので、適当にやってます。

娘はアメリカ生まれ。そして息子は実は日本生まれ。(夫の転勤で東京に数年間駐在生活をしていた時に出産したので。)

アメリカでの出産、もう20年以上前の話なのに詳細に覚えている。。。

娘は予定日よりも10日遅く生まれて来て、予定日の2週間前から日本から来てくれてた母が「早く生まれないと、帰る飛行機がもうすぐやで。。。」と気にし出す位だった。

あの日、夜6時頃に急にお腹が痛くなって「これは。。。」と思って夫の会社に電話をしたら秘書が出て、夫はいつもの様に会議中だ、と言う。(その頃は携帯も持ってなかった。)仕事の邪魔をしたくないからもうちょっと家で我慢しようか、と思ったんだけど、秘書がいつもの私と声が違うのに気が付いたみたいで「どうしたの?大丈夫?」って聞いてくれて「実は。。。生まれそうなんです。。。よくわからないんですけど。。。」て言ったら大声で「オーマイゴッド!もっと早く言ってよ!すぐに連絡します!ホールドオン!OK?そんなこと我慢しちゃダメよ、仕事よりもあなたとあなたの赤ちゃんが大事よ!」って言ってくれたのを覚えてる。

その後1時間くらいして夫が帰って来て、夫の運転で病院に行き(母はアパートで待機)その日の夜中~明け方に無痛分娩。3450gの元気な赤ちゃんだった。

まずびっくりしたのはその日、朝10時位(確認するが、出産してまだ4,5時間後)に先生が病室に来て「あなたも赤ちゃんも超健康だし、何の問題もないから、今日の夕方には退院してもいいですよ。一日入院が延びたらそれだけ出産費用も掛かるし。」と言うのだ。私はもう初めて出産してヘロヘロ、しんどくてトイレに行くのが精いっぱいの状態。と言うか、昨日の夜に入院してさっき出産したばっかりなのにもう出て行けというのか?家に帰ってこの子の世話をこの状態でどうやってしたらいいのか?母は買い物にも行けないぞ、夫は仕事ばっかやってるんだよ?とか思ってわ~って泣いちゃって、夫も「うちの妻は疲れてて動けない、せめて明日迄退院を待ってくれ!」と交渉し、何とか1日延泊出来たのである。それでも2泊3日、保険適用ぎりぎりの入院らしかった。

その日の昼に私はとにかくよろよろになりながらも何とか歩いて、新生児室に娘を見に行ったら、15人くらい赤ちゃんが寝ていた。同じ日に産んだと言うアメリカ人女性も丁度見に来ていた。びっくりしたのはもう普通に歩き回ってて、ボロボロの私に話しかける位のハイテンションだったこと。そして「今から退院する。病院より家の方が落ち着く。」と言ったのだ。もう本当に私は心の底からびっくりして、この人体力あるなぁ、スゲ~。。。って思ってた。その女性は身長は170㎝位で、体重も結構ある感じだった。対する私は158㎝、50㎏前後の日本人としては平均で、それまでは体力も人並みだと思ってたけど、とにかくアメリカ人女性の体力にはびっくりした。

この話には続編がある。産後3,4日経って、病院に赤ちゃんを連れて行って、色々なチェックをしてもらうことになってたんだけど、私は相変わらず初めての育児で夜も寝られずフラフラで、母には赤ちゃん関係の荷物を持ってもらって、夫が娘をキャリーで運んで、という3人体制で病院に行き、駐車場から病院までヨロヨロとゆっくり歩いていたんだけど、また例のあの女性にその時ばったり会ったのだ。その女性は「オー、ハ~イ!」とまたハイテンションで、一人でキャリーに赤ちゃん載せて右手で担いで、左手にもう一人の2,3才くらいの上の子の手を引きながら私達を追い抜き、スタスタと病院の受付まで歩いて行ったのである。

もう本当にその所作は衝撃だった。私は自分自身がこんなにヨロヨロでもしかして何か体のどこかがおかしいのか?と思っていたんだけどその時は「アメリカ人女性って身長も日本男性と変わらない人が多いけど、もしかして体力も日本の男性並みなのかも???」って思ったのだ。そして今でも様々な場所で見聞きした経験から、きっとそうだろう、って思っている。

逆に息子が日本(東京)で生まれた時は1週間も入院させてもらって、ホテル並みのメニュー付きの食事を毎回出してもらってその他も全て至れり尽くせりで、感動した、日本女性の体力を考えたらこっちの方が断然いいよ~。