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毒にも愛を込めて!

2年以上お世話になっている、主治医の先生。

何故か、診察室では彼の愚痴を聞くことがほとんど…。

(オイ、オイ、患者の話を聞こうぜ!)

診察の順番は、いつも最後に回されてしまいます…。

「僕は、1人でいても全然大丈夫な人なんですが…」

「変な人物がいっぱい寄って来て…」

「都合よく使われて困るんです…」

「舐められているんですね…」

確かに、先生は優しいところがあります。

ちなみに、私の父も沢山の人が寄って来るタイプですが、先生とはちょっと違います。

父は弱い者に対しては、とても優しい。

でも、人を苛める様な人に対しては、立ち向かって行くタイプです。

どんな人物を目の前にしても、決して気持ちで負けていません。

「お父さんは、人が何か嫌みを言って来たら、3倍以上にして返してやると!」

ある日、父の部下が父に言いました。

「あなたの言葉は誰よりもキツイ…」

「でも、誰よりも優しい!」

「他の人達は、言葉は優しいけれど、とても冷たい…」

優しさと強さを兼ね備える父。

普段は、何とも不可思議なオーラを放っています。

父に近寄ると、トロ~んと眠たくなってしまうのです…。

これに油断して、変な態度で父に近づいた人達は、皆、返り血を浴びる羽目に…。

でも、不思議な事に、返り血を浴びせたハズの相手が、すっかり父に懐いてしまうこともしばしば。

返り血の浴びせ方にも、愛をこめて!

全く、父という人は…。

優しいけど、人には舐められない。

しなやかに生きる父を羨ましく思う私。

まだまだ、修行が足りないのでした…。

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