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強さを受け入れる度量

世の中には、逆発想をしたことによって成功する例があります。

「胸を小さく見せるブラジャー」の販売。

コレ、まさにそうだと思うのです。

(オー、何て素晴らしい!)

当時、高校生だった私。

「お母さん、あのブラジャー買って!」

そう、言ったところ…。

「な・ん・や・てー?」

どうやら、地雷を踏んでしまった模様…。

「アンタ、せっかく、私がチチでかく生んでやったんやろー?」

「それ、お金出してまで、手に入れたがる人もおるんやでー」

「なんちゅう事、言うんかー」

「なんも、隠すことあらへん!」

「もっと、堂々と生きて行かんかー」

(なんか、話がおかしな方向へ行っていないか?)

母は、大変気性が激しいのです…。

極貧の過酷な環境下に置かれて育った母。

そんな母に、神様は恐ろしい程の美貌を授けてしまいました。

そうすると、どんな結果になるか…。

周りの不幸せな人達に、激しく叩かれる羽目に…。

赤子の頃より「虎」とあだ名されていた母は、決して負けませんでした。

叩かれれば叩かれる程、怪しい輝きを放ち始めます。

「美人で何が悪いんじゃ~!」

「誰も、私を傷つけることなんか、できへんのじゃわー」

「他人ごときが!」

小学校低学年生にして、随分と可愛げのない子供と化していました(笑)。

この様な母の強さを受け入れた父。

普通の男性なら、苦しくなって逃げ出してしまうやも知れません(笑)。

一見、穏やかそうに見える父でしたが、本当は、母よりも遥かに強い心を持っているのでした(笑)。

父よ、あなたは偉大です!

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