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誕生そして階段

先々日、日帰りで東北へ遊びに行った。
幼少期に並々ならぬ憧れを抱いていた”新幹線”に久しぶりに乗る。かつて幼いわたしが作った曲「新幹線、タァーッタタタタ(曲名 兼 歌詞)」を頭の中で反芻しつつ、ありがたいこの速い乗り物に現地まで運んでもらった。

東北エリアに訪れること自体初めてだった。福島あたりに入ったころから車窓は雪景色が混じりはじめ、晴れ間が見えたかと思えば、数秒後には細雪が舞い散るなど、東京では見かけない天気の様相を目の当たりにした。
そして目的地に着くと、外は晴れているのに雪が降っていた。
晴れているのに雨が降ることを「天気雨」というけれど、雪の場合は「天気雪」とは呼ばないらしい。その代わり、「風花(かざはな/ 青空が広がっているのに降ってくる雪)」という言葉があるそうだ。

KAZA-HANA

寒いけれど、土地が広く、ゆったりとした時間が流れている東北。初訪問ながら、その雰囲気がすぐに気に入った。ええやん、ええやん。そう思いながら地元グルメなどを味わいつつ、和やかに観光……とはいかなかった。

観光スケジュールの一つに、有名俳人にもゆかりのある、山深い場所にあるお寺への参拝を組み込んでいた。愚かなわたしは、たいして事前情報も入れずに、超絶気軽な気持ちで参拝に向かい、雪が冷え固まった足元の悪い1000段以上の急な階段を上り下りすることになる。いや、それを望んで現地に赴いたのだから文句は言うまい。しかし都内でぬくぬくリモートワークの運動不足のこの体には、あまりに過酷な運動であった。
1000段以上も階段を上れば、それはそれは絶景がそこにはある。雪化粧を施した山々、輝く川、のどかな街並みをパノラマビューで一望できる。ただ、その景色を味わう余裕はほとんどない。だって、今度は地上まで下りなければいけないから。
階段は下りる時が本番。ツルツルと不安定な足元の階段を下りることは、想像以上に難しく、己の恐怖に打ち勝ちながら進まなければならない。わたしは以前、固まった雪のうえでチャリに乗ったまま盛大に転んだことがある。あれ以来、雪で転ぶことが怖くてたまらなくなった。硬くて冷たい雪の上に体を打ちつけるのは痛いし怖い。本当に転ぶのが嫌なのだ。

こうして高難易度階段下りチャレンジをしていると、なるほど、この山・お寺自体、お坊さんの修行の場だというのも頷ける。たしかに行きはよいよいでも、帰りの階段を下りてくる観光客の面々は、皆一様に修行僧のような緊張感のある顔つきをしていた。それはもちろん、わたしも同様。そうして渋面を下げて参拝を終えるころには、行きではいなかった「膝の痛み」がメンバー入りをしていた。

この大きな手土産を食らった以外は、非常に楽しい東北観光だった。まだまだ魅力のあるエリアもたくさんありそうだし、ぜひまた遊びに行ってみたい。
――というのが、32歳最後の一日の過ごし方であった。

そして翌日3/8に33歳となる。
年始のnoteにも書いた気がするが、今年のわたしは、音楽をしたい気持ちがあり、発信活動もしたい。そこに加えて、もう一つ新たな決意が加わった。運動、しよう。このままだと将来のわたし、足腰ヨワヨワおばあちゃん待ったなし。無理のない範囲で、運動しよう。そう新たな決意をわたしに授けてくれた日帰り旅行および膝の痛み、深い感謝。

それでは、このようなヒガシノメーコを今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

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