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【愛してる】図書館偏愛女の遍歴

毎月6~7冊、年間60~70冊ほど読む私。
「子どもの頃から本好きだったの?」とよく聞かれますが、全くそんなことはなくどちらかというと苦手でした。

小さい頃は漫画ばかり読んでいました。
愛読書は月間少女漫画『なかよし』、単行本を買いあさり友達と交換し、そのうち少年漫画にも手を出すように。
「絵がなかったら面白くないじゃん」というのが当時の考え。

当時近所の男の子が『ダレンシャン』という海外の児童ミステリーを読んでいて、「外国の小説読んでる!!!」とその子がすごく賢そうに思えました。
友達の家にあったハリーポッター。何ページが開いてみたものの「こんな分厚いの読めるか!」とハリーが魔法界に行く前にやめました。

こんな私がいつから本好きになったのか?
思い返してみたら、本を好きになったきっかけは『図書館』にありました。
図書館があったから本が好きになったし、近年は図書館とともにある人生といっても過言ではない(多分)。

図書館を偏愛する私の、図書館ヒストリーを紹介します。

1.始まりは図書館での受験勉強

高校の頃も漫画大好きだったので、家だとどうしても漫画を読んでしまう。自宅で勉強できない系だった私はよく学校の図書館を利用していました。

しかし、集中力のない私。
30分もすると飽きてきて、図書館内をふらふら。

図書館の入り口におすすめなのかピックアップされた何冊かが置いてあり、いつも本のタイトルを見ながらぼーっとしていました。

その中で目に入ったのが、森見登美彦先生の「夜は短し歩けよ乙女」
なんといっても表紙が可愛い!イラストレーターの名前も知らなかったけど「アジカンのCDのイラストと同じだ」と気づき、思わず手に取りました。

もちろん話も面白くて、この本との出会いは読書好きへの第一歩だったと思います。
そして、この時に数ある本の中から光るものを見つけたような、図書館の中での「宝探し」の魅力に気づいたのです。

2.暇すぎて図書館の住人になった悲しき大学時代

進学した大学は、知り合いが一人もいませんでした。
「大学デビューするぞ!」と意気込んでいたものの、周りの子の可愛さ、垢抜け具合、コミュニケーション能力などに心を砕かれ、ただの芋大学生となり下がりった私。

部活があり、学校外の練習会にもしょっちゅう参加していて忙しかった高校生活とは真逆で、何にもやることがない日常。

そして、一人暮らしをしていて常に金欠でした。日々の食費や少し友達と遊んだりするだけでお金が無くなってしまう。
やることがないとお金を使ってしまいそうだったので、近くの図書館に通うようになりました。

本を読みたいという欲求はあまりないけど、ただ暇なので色んな本を読んでいました。

そうすると「このシリーズ面白いな」「この人の本好き」と思える作家さんが出てきました。
特に好きだったのが、重松清先生と伊坂幸太郎先生。
人間描写の奥深さ、ミステリーの面白さを味わい、本の魅力に気づいていきました。

また、図書館でただ本に没頭する時間が心地良くて、図書館という空間と読書自体を好きになっていったのもこの頃でした。

3.社会人1年目、漫喫より快適な図書館に通う

社会人1年目になり、会社の近くに引っ越し。

同期が地元の子で、「近くの図書館めっちゃ良いよ」というので行ってみました。

そしたらものすごく快適でした。
建物も新しく、広い図書館。机がいっぱいあって、本を読むのも勉強するスペースもたくさんある。

そして何より、雑誌がめちゃくちゃ豊富。
本屋より品揃えがよく、読みたいと思う雑誌は何でもありました。
20代中盤だった私は、MOREとかWITH、美人百花、ar、SWEETなんかを読み漁っていました。

雑誌ゾーンにはふかふかなソファもあって、ホスピタリティ最高。
漫喫より居心地が良かったです。

この頃は、本も読んでいたけどとにかく雑誌を読んでましたね。
そして、私の中で図書館は=癒されスポットとなっていきました。

4.ヨガ⇨お気に入りのカフェ⇨図書館で充実した私

社会人3年目で引っ越しをすることになり、残念ながらホスピタリティ最強図書館とはお別れに。

そして付き合っていた人とも別れたタイミングで、自分磨きに精を出しておりました。
まず始めたのがヨガ。

ヨガの最後のシャバーサナ(亡骸のポーズ。だいたいレッスンの最後にあり、そのまま寝たりする)にハマって、週に1~2回はヨガ教室に通っていました。

そしてヨガをした後は意識が高い系と化し、充実した一日にしたくなる。
当時の私が思いついた、休日のベストな過ごし方がこれ。

「早起きして午前中はヨガ。その後お気に入りのカフェでランチをし、図書館に寄って帰る」

今思っても、この過ごし方はとても良かった。
早起きして1日を無駄にしていない感じがするし、好きなものを詰め込んだコースだったのでかなりリフレッシュできていました。

ですが、この頃近くにあった図書館は雑誌も本のラインナップもいまいち。前の図書館が最高だったのもあって、「図書館って結構場所によって変わるんだな~」と気づいた瞬間でした。

5.市内の図書館制覇するまで終われません!

そうこうしているうちに、コロナ禍がスタートしました。
多くの人がそうであるように、思うように外出できず、好きだったヨガにも通えなくなり鬱々としていた頃。

そんな生活の中で、何か一つ「達成したもの」を作りたくなりました。
その時思いついたのも、図書館に関することでした。
それは、「外出できるようになったら、市内の図書館を全て巡りたい」というもの。
思えばこの頃から、図書館への愛情がおかしくなり始めました。

私の住んでいる地域には、大小合わせて約20個以上の図書館があります。「図書館によってラインナップもホスピタリティも全く違う」ことに気づいた私は、全ての図書館を巡ってどこが快適か調査したくなったのです。

コロナの外出制限がゆるくなった頃から、図書館巡りをスタート。
私は車を持っていなかったので、当時の彼氏(現夫)に全ての図書館に付き合ってもらいました。
ちなみに夫は全く本を読みません。そしてほとんどの図書館は30分以上で駐車料金がかかるシステム。無料時間に収めるべく、急いで館内を回り、下記をチェックしていました。(夫、あの時は本当にありがとう。)

  • 雑誌の種類

  • 好きなジャンル(生活、お金関連、仕事術系)の見つけやすさ

  • 好きな小説家の本のラインナップ

・・・仕事でもないのに、すごい熱量でしょ。
この話を職場ですると、「ランキングでもつけてSNSに投稿したらいいじゃん!」と言われました。でも、お気に入りやそうでないものもありますが、基本的に図書館というものを愛しているので、優劣をつけたくなくやりませんでした。愛が重すぎる。

ちなみに市内の図書館を制覇した後は、市外の図書館も巡るようになりました。そしてGO TO トラベルが始まった頃には、旅行の行き先にも現地の図書館を組み込む始末。

私の異常性にお気づきですか、皆さん。笑

6.図書館に毎日通わずにいられない体質に

そして今また新しい会社になって、会社から徒歩5分で図書館があるんです!なんとハッピーなことか!今では毎日図書館に通っています。

正直、毎日行っててもラインナップは大きく変わりません。

たまに「今日帰った本」の中にある、読みたかったけど忘れていた本、新刊だから借りるの諦めていた本を見つけて、興奮しています。それは私の中では宝探し。その宝を見つけたときはまるで万引き犯のように、周りに素敵な本があることがばれないよう、テンションが上がっているのを悟られないよう、ドキドキしながらポーカーフェイスで本を抱え込みます。(もちろん、ちゃんとカウンターで受付して借ります)

仕事の都合で毎日行けないこともあるけど、せめて3日、いや2日に一回は必ず行きたい。(お宝本が帰ってきてるかもしれないし・・・)

土日は仕事が休みで週明けやっと図書館に行けるのに、だいたい月曜は休館日。私は祝日仕事なので、月曜祝日で図書館が開館している時の喜びは半端ないです。

ここまで読んで、私の図書館偏愛が伝わりましたでしょうか?笑
自分でも、ちょっと頭おかしいなと思います。

「本の魅力」を語る人は多くいますが、その本を蔵書している図書館もすばらしんです!
私からすると、住民税を払っているのに図書館に行かないなんてもったいなさすぎます。

次の目標は、高知県にある「雲の上の図書館」に行くこと。ここはあの有名な建築家の隈研吾さんが作ったことでも有名です。
皆さんもぜひ図書館活用してみてください!

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