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歴史小説で日本史を学ぶ

小学校、中学校、高校と、ボーッと生きてきた私にとって、日本の歴史を学んだ記憶は全くと言っていいほど残っていません。
かろうじて織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の名前くらいは知っていましたが・・・。

本能寺の変で織田信長が明智光秀の謀反に会い、豊臣秀吉が山﨑の合戦で勝利し、その後大坂城を建てましたが、徳川家康に堀を埋められた挙句に焼かれてしまったということくらいは、大阪で生まれ育った私は常識として知っていました。
しかしその背景や詳細については、全く無知だったのです。
そんな無知だった私が歴史を学ぶきっかけとなったのが小説です。

歴史小説で日本史を学ぶ

池波正太郎著『真田太平記』

この小説がきっかけで戦国時代の小説にハマりました。
大坂の陣で豊臣側で活躍した、信州の真田幸村の物語です。
なんで信州のしかも決して大きくない大名、というか大名の子孫が大坂の陣で活躍をしたのか、というのがこの小説の面白いところです。
そして戦国時代のいろんな背景を知ることができました。

山岡荘八著『徳川家康』

戦国時代の全容を知るにはやはり徳川家康を知らなければ、と思って読みました。
豊臣側からの見た信州の大名の物語である『真田太平記』に敵対する側の物語です。
かなり昔に読んだので記憶は薄れてしまっていますが、この小説には真田幸村という人物の登場シーンは僅かしかなかったと思います。
日本の歴史を俯瞰してみると、真田幸村が与えた影響は、そんなに大きいものではありません。

山本一力著『ジョン・マン』

歴史小説で、戦国時代と並んで人気のある時代が幕末です。
幕末についても、殆ど無知だった私は、NHKの大河ドラマ『龍馬伝』で目覚めました。
坂本龍馬については、司馬遼太郎著『竜馬がゆく』が有名ですが、読む機会がなく、まだ読んでいません。

幕末にはたくさんの個性的な人物が活躍しましたが、私が興味を持った人物はジョン万次郎でした。
山本一力著『ジョン・マン』は、実はまだ連載中の小説です。
いつまで続くのか、またいつ終わるのかわからない小説です。
2001年に1巻目の波濤編が出版され、2019年に7巻目の邂逅編が出版された後、第8巻目は今のところ発売未定です。
この先どうなるのか、楽しみにしています。

物語として楽しむ歴史

歴史小説は長い物語が多いので、読了するには根気がいります。
漫画の連載のようなものですが、漫画のように早く読むことは不可能です。
それだけに読み終わると達成感があります。

日本史にしても世界史にしても、そんなに詳しく知る必要のない知識だと私は思います。
別に歴史を知らなくても、生きていけます。
実際に歴史の知識が仕事に役立ったということは殆どありません。
歴史を学ぶ目的は、あくまで物語として楽しむことなのです。



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