息子の火傷5

やっとの思いで3次救急の病院に到着。既にお湯を浴びてから6時間が経過していました。

ERはもちろん混んでいます。
1時間以上待って、診察。外科医の言葉は「なんですぐにここに来なかったの?」

私は来たかった!一番初めに徒歩で行ける小児科を選択したばかりにこんなに遠回りをしてしまいました。
考え方としては、クリニック→病院の順でかかるべき、という「べき論」は知っています。そして、何の疑いもなくそうしました。多くの場合はこれが適切なはずです。そうでないと、本来、病院で専門的に診てもらうべき患者さんが待たされることになるから。
でもまさか自分(息子)がその「患者さん」だったとは・・・

腹部の火傷は、軟膏でおそらく治るでしょう。
右手の方は・・・手首をぐるりと覆っているので、締め付けられて血流が止まってしまう可能性があります。一旦帰宅してもらいますが、指先が冷たくなったり、白くなったら、夜間でも来てください。

即入院、とはならなかったものの、毎日の通院〜手術が必要な場合もあると説明を受け、帰宅しました。その晩は生きた心地がしなかった。1時間毎に包帯からわずかに出ている指先を触り、色をチェック。

翌朝、白くて冷たい気がする・・・と主人と話し、念のため病院に電話し、「すぐ来るように」と返答を受けます。

幸いにも、向かう途中で「あれ?あったかくなって来たかも?」となり、2日目にしてやっと診てもらえた形成外科の先生にも太鼓判をもらう。「血は通っています。痕が残るかはまだわかりません。早い段階で手術が必要になるか、痕が残ったとして本人が大人になってから取るか、様子を見ながら一緒に考えましょう」との事。

まだまだ、どう転ぶかわかりません。が、ひとまず「手が動かなくなる」という想定される最悪の事態は免れました。

まだまだ、私の心の整理はついていません。息子を見るたびに、数日前の「全身すべすべもちもちの姿」を思い出して泣きそうになるし、謝りたくてたまらないし、痕が残った将来の不安に押しつぶされそうになります。

何より大事な息子に、危害を加えてしまった。
判断ミスで、ベストではない対応になってしまった。

きっと、一生忘れないし、忘れられないでしょう。
これから出来る最善を尽くし、償っていきます。

・・・・・

この後どうなるかは、書くかもしれないし、書かないかもしれません。
ひとまず、今わかるここまで。

「危ないかな」と思うタネは、全て潰してください。
ママ(家族)の勘はバカになりません。わが子のために貫き通してください。

同じ気持ちを味わう方が一人でも少なくなることを心から祈っています。

いただいたサポートは息子のおやつになります!