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【読書記録】崩れゆく絆

ほんタメで河村さんが紹介されてて気になって読んでみた。
そういやアフリカ文学は読んだことがなかったな。

3部で構成されており、1部は主人公の部族の信仰や慣習などが描かれており、物語の大半を占める。
この1部が最初はなかなか読みにくかった。
馴染みのない人名が沢山出てきて、「えーっと、この方は一体誰だっけ」と、逐一確認しながら読み進めていたからだ。

しかし、この1部も読み進めるうちにストーリーに引き込まれ、2部に入ってからはどんどんストーリーが進むので、あっという間に読み終えた。

アフリカ文学を読むのが初めてということは、
私の中でいままでに自分の中に持っていたアフリカの印象は、
アフリカ以外の人によって描かれたものから得たものである。
私はアフリカのことを何も知らなかったのだと痛切に感じた。

白人が入植してから絆が失われていく様子はいままで想像することもできなかった。
アフリカに馴染みのない方には新しい見識を得ることができるのではないだろうか。

読んでよかった。おすすめ。

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