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地に足つけて、軸をつくる

秋頃から続く忙しさをそのままに、大掃除もしないまま2023年がやってきてしまった。

仕事自体はクリスマス頃にひと段落していたのだけど、思いもよらぬ方から想いを告げられたり、長年付き合っていた恋人に対するもやもやした気持ちを整理せざるを得なくなったり、はたまた羽田から多摩川沿いを歩いて遡ってみたり、いろんなジャンルの出来事がどっと押し寄せてきていた。

多摩川と秋川を遡るイベントに大晦日の夕方まで参加し、ヘトヘトの身体でようやく家に帰ったけれど、例年のように1年の振り返りをする体力は残っていなかった(起きて年を越せただけすごいと思う)。

年が明けてからは2022年にやり残した大掃除やら副業やらに取り掛かり、気になっていた福袋を買いに行き、そして気がついたらもう4日。
よくわからないタイミングだけどやっと落ち着いてきたので、ちょこっと昨年の振り返りをして、やってきた今年に想いを馳せてみようと思う。

森×〇〇 だった2022年

2022年は、とにかく「森」に関わった1年だった。
2020年に受講したフォレストカレッジをきっかけに知ったヒダクマでインターンさせてもらったり、一般社団法人 ほぼ半分 を立ち上げ、森に行きたくなるメディア『呼吸の時間ですよ』をスタートさせたり。

修士研究『中山間地域内で自然形状木の建材利用を容易にする情報技術の研究』

そして何より、修士研究をやりきり、大学院を修了することができた。
学部生の頃に中山間地域で企画した建築のリノベコンペ『星のリノベソン』をきっかけに「少ない人数でもできる建築的な森林資源の活用」に関心が生まれたわけだったのだけど、それを可能にする一つの方法が提示できたように思う。もちろん改善点だらけで、それがいつ・誰が改善できるのかも定かではないのだけど。

建築との関わり方

メディアや建築情報学と掛け合わせながら森に関わりつつ、自分の本来の専門である建築設計についてはどうしたいのか、ずっと考えていた。
建築設計を続けるのか、やめるのか。続けたとして、どのように関わるのか。そこに情報学がどのくらいの割合を占めるのか。

結論としては上の記事に書いた通りで、建築設計を続けることにし、比較的オーソドックスな設計事務所に就職することにした。
元々デジタル強者ではなかったので設計の環境としては全く苦ではなく、むしろそのアナログな設計手法のどこにデジタルの強みを差し込んでいけるのかということを考えている。
設計自体に関しては同世代の建築人に比べて未熟もいいところなので、たくさん観察して質問して、周りの人の強みをぐんぐん吸収していきたいと思っている。

「暮らし」を考える1年に

昨年の夏、今後の仕事と生活について考えていたときに見えた輪郭が、「循環を生む暮らしをつくる」ということ。今後はこれを一つのテーマに、建築をはじめとするデザインに関わっていこうと思っている。

自分は所属する設計事務所に一定数いるワーカホリックな人たちとは程遠い人間で、人より長い睡眠時間が必要だし、仕事以外の活動(日々の暮らしとか、本業外での企画や付き合いとか)も大事にしたい。
上の記事にも書いたように、暮らしと仕事が互いに作用しあう環境をつくりたいと本気で考えている。

2023年はその環境をつくるべく、実家を出て自分の力で暮らしをつくっていき、その暮らしの中でさまざまな実験をしていきたいと思う。
そしてそこでの気づきをデザインするものに落とし込んでいきたい。

意識的にスイッチを切る

とまあ、やりたいことはあれこれ尽きないのだけど、いつも何かに向かって全力で走ってしまう癖があり、ここ数年は少しふわふわ浮きながら駆け抜けている感覚がある。
今年こそはきちんと息抜きというか、スイッチを切る時間をしっかり確保して、今自分がやっていること・感じていることを定期的に確認したり見直したりすることを習慣にできたらいいなと思う。

学生から社会人へ、環境の大きなうねりの中にいる今この時期は、今後の自分の人生がどのような軸を持って送られていくのかを少しずつ、でも確実に決めていくように思う。
しっかり地に足をつけて、ひとつひとつやってくる出来事や感情に、丁寧に向き合っていきたいと思う。

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