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手法に頼らないと言うこと

unseenのインスタをフォローしてるんですが、数日前のストーリーにアップされてたフランスのアーティストの方の作品。おおっと、2018写真新世紀グランプリのソンさんの作品にめっちゃ似てる、、、と思ってしまったのは私だけでしょうか。。。(しかもunseenからの情報と言うのがなんとも)

https://marieclerel.fr/MIDI
https://global.canon/ja/newcosmos/news/topics/20181105-grandprix/


サイアノタイプ(青写真)を日光で感光させて、カレンダー形式にして現在展示しているようです。

ソンさんが制作されたのは2016年、この方が制作されたのは2017年。
とは言え、フランスのこの方がソンさんの作品を知っていたようにも思えず。たまたまアウトプットの結果がかぶってしまったという事だと思います。

フランスの方がどういうコンセプトで制作したものか詳しくはわからないので、なんとも言えないのですが、何かを生み出す手法がかぶると言うことは起こり得ますよね。

私は制作に当たって出来る限りリサーチするタイプです。すでに世界にはブロックチェーンそのものを作品にしているアーティストの方はたくさんいます。日本だったらライゾマティクスの真鍋大度さんの「chains」なんかが良く知られているかと。

とは言え、私は海外の論文や文献をさらっと読み込めるほど英語が得意でもないので、割とキツイですね。(ライゾマはリサーチするためだけのアルバイトを募集してましたしね。)しかも英語圏以外の言語、どうやってリサーチしたらいいんだろう。

結局アイディアなんていうもの、すなわち手法と言うのは割とみんな同じことを考えつく訳で。なので、当たり前ですがコンセプトが大事な訳です。

自分で言うなよ、と言う感じですが、復号鍵をブックにして隠すアイディアは客観的に見ても面白いなとは思います。が、じゃあそこに何があるのかというとわりと言葉に詰まるのが正直なところです。写真新世紀のポートフォリオレビューで審査員の澤田知子さんにも言われましたが、あなたのテーマは薄いと。次に作品を作るときに同じくらい、それ以上のものが作れるのか、と言うのも正直わかりません。一発屋芸人みたい、になってしまうのが手法に頼ると言うことなのかな。一見面白い手法だったとしても、結局テーマが薄い作品と言うのは見透かされてしまうのだと思います。

手法に頼らない、自分なりのテーマを模索する日々が続きそうです。


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