ずっと待ってる

正しさとは。
正しさと優しさは違う。
私は正しく生きてきたのだろうか。

思い出したら赤面して地面を転げ回るような
恥ずかしい失敗は数え切れないほどある。
もっとこうしていれば、なんて思うこともある。

それでも何故か後悔はない。
誰のことも怨んでいない。

私の選んできた道だから。
自分で決めた生き方だから。

傍から見れば間違いだらけの人生だろう。
本当はもっともっと上手く生きれるんだろう。

でも私は私だから
これ以外の生き方も考え方もわからない。
他の人が私の人生を歩むこともない。

だから正解も不正解もない。

ただ、ひとつだけ。
私の大好きな人たちにとって
私はいい人だったのだろうかと思う。
好いてくれていたのかと思う。

正しさを盾にして他人を傷付ける。
たとえそれがどんなに正論でも
そういう人にはなりたくない。

大切な人がとても傷ついていたら
正論で諭すよりも
そっと寄り添って静かに話を聞こう。
それは間違いかもしれない。
その人のために正しさを説くべきかもしれない。
それでも、私はそうしたい。

正しい人より優しい人でありたい。

優しさのない正しさ、というのがあると思う。
優しい嘘があるように優しい正しさもきっとある。
けれど正論というのは
傷付いている人間には響かない。

とても辛くて悲しいときに何より嬉しいのは
何も言わずに側にいてくれる人の存在だと思う。

それができない時だってある。
私もあの子も彼も皆人間だから。
感情に左右されて
誰かを憎んだり恨んだりする。
怒ったり泣いたりする。

別にそれは悪いことじゃない。
だけど大事な人を
自分の手や言葉で傷つけることは
絶対にしたくないんだ。

私にできることならなんでもする。
いくらでも話を聞くし
真夜中だって駆けつける。

泣きたいときは胸を貸すし
お腹が空いたらご飯を作る。

泣き疲れて寝てしまったら
そっと毛布をかけるよ。

だからお願い。
もう誰もいなくならないで。
私から大切な人を奪わないで。
たまにはちょっと離れたっていいから
ちゃんと戻ってきてくれたらいいから。

好いてくれなくていい。
私に興味がなくたっていい。
でも傷付けないで。
私と私の大切な人たちを。

世界平和も人類皆がずっと笑顔でいられることも
きっと不可能に近いくらい難しいことなんだろう。

だけど自分の大切な人たちが
死にたいと泣く夜や
悩み苦しんだりする日々が
少なくなるように
笑っていられる日々が
長く続くように
いつか死ぬその時に
いい人生だったと思えるように

そう願う事は間違ってるかな?

私は私が大好きで
周りの人たちも大好きで
だけどたまに嫌いになって
それでも好きだって思えて
そんな人生が大好きで。

生きてりゃ辛いことも苦しいことも山ほどある。
数え切れないほどの涙を流す。
でも楽しいことも嬉しいことも山ほどある。
数え切れないほどの笑顔が溢れてる。

無理して生きなくたっていい。
だけど生きてたほうがいい。

誰かに助けてほしくなったら
私がいる。
地位も権力もお金もないけど
抱えきれないほどの優しさをあげる。
あなたの人生に私がいてよかったと思えるように。

いつか忘れられてしまってもいい。
今、私を必要としてくれる人がいればいい。

正しさなんていらない。
私は誰かにとって正しい人より
優しい人でありたいから。

優しさと愛情と笑顔が溢れる人生がいい。

正しさで救える人もいるかもしれない。
優しさだけじゃどうにもならないこともある。
人に優しくすることで自分が損するかもしれない。

それでも。
私が今まで味わった辛さや痛みや悲しさを
全部あったかいものに変えて人に届けようと思う。

これまで私はずっと私だけのために生きてきた。
私しかいない世界で生きていた。

自分のことしか見えていない私を
友達と言ってくれた人たちや
手を差し伸べてくれた人たちに
私は何も返せなかった。

頼ってばっかりで助けられなかった。
もっと出来たことがあったかもしれない。

やらなかった事を後悔した。
何も出来なくなってからそんなことに気付いた。

だからもう同じ事をしないように。
大切な人が苦しんでいるのを見殺しにしないように。
助けられる人は全て助けたい。

偉そうなことを言える立場じゃないけれど。
説得力もないかもしれないけれど。

私を助けてくれた人たちのおかげで
今こうやって生きていられる。

感謝してもしきれないくらいの恩がある。
その恩をもう返せない人もいる。
会うことすら出来なくなってしまった人もいる。

後でじゃ遅いんだ。
放っておけば元通りになるなんて思うな。
今、やらなきゃ。

私が傷付くのはいいんだ。
自分で選んだことだから。

でももう大事な人が落ち込むのは見たくないんだ。
もう大切な人たちの涙を見るのは嫌なんだ。

頼りないかもしれないけど。
大した力にもなれないかもしれないけど。
それでも私を頼ってくれたら。
全力で助けに行くから。
一緒に悩んで考えて見るから。

一人で悩まないで。
暗い部屋で泣いていないで。
冷たい場所で膝を抱えてないで。
私に話してみて。

私じゃ頼りないなら
誰でもいいから
人に話してみて。

あなたを助けてくれる人はいる。

今は一人だと思うかもしれないけど
一人じゃない。絶対に。

声をあげれば気付く人がいる。
手を差し伸べてくれる人もいる。
一緒に泣いて笑ってくれる人だっている。
あなたが笑えば喜ぶ人がいる。

産まれたときあなたが泣いて
微笑んだ人がいる。
あなたが初めて喋ったとき
初めて歩いたとき
喜んでくれた人がいる。

あなたを心配してる人がいる。
見えないところであなたを想う人がいる。

沢山の人が暮らしている世界で
あなたは生きている。

まだ出会っていない誰かが
これからあなたの大切な人になる。
昨日まで他人だった誰かが
明日あなたの隣で笑っている。

そんなことが起こる世界なんだから
他人に頼って助けてもらえても
おかしくないでしょう?

行動しなきゃ何も変わらない。
たった一言
助けて、って言うだけで
あなたの世界は変わるかもしれない。

ほんの少し足を動かすだけで
新しい世界が見えるかもしれない。

ちょっとの勇気で
これからの人生が変えられるなら
試さない手はないでしょう?

あなたの人生はあなたが決めなきゃ。
そして思いっきり楽しまなきゃ。
泣いてばっかりじゃつまらないでしょう?
涙で霞んで見落としてるものがあるかもよ。

どんな形でもいいから
自分の声を、言葉を、誰かに届けてみよう。
ちゃんと受け取ってくれる人がいるから。

正しいことは伝えられなくても
真っ直ぐな気持ちで向き合って
あなたと話したいと思っている人が
少なくともここに一人いるから。

あなたの気持ちが知りたいの。
あなたのことを教えて。

まだ知らない誰かへ。
まだ知らない私より。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?