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尾道マジック

ワーケーション体験で尾道に来た。

東京から福山までのぞみで約4時間、福山から尾道まで行くのに在来線に乗り換えようとホームで待っていた。

そこに現れたオレンジとグリーンにJRの文字の書かれた列車。

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「この光景、絶対見たことがある!」

そんな事を考えながら列車に乗る。

濃い茶色の直角椅子にレース模様をビニールコーティングした白のヘッドカバー。

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手で上げ下げするアナログな日よけカバーのストライプ。

網棚の感じやドアの形も全部同じだった。

尾道は、大林宣彦監督の出身地で尾道を舞台にした映画が何本かある。


その中でタイムスリップするような内容のものがあったかと思うが
列車に乗った瞬間に一気に昔にタイムスリップした。

ガタゴト揺れる列車の中で昔の記憶がこぼれだす。
陽だまりの中で思い出がよみがえっていく。

尾道に到着すると目の前に広がる海が輝いていた。


ワーケーション体験最終日、広島の方とオレンジとグリーンの列車の話をする機会があった。すると


「そうです!以前JR東海で使用されていた列車を使っていますよ」

と興奮気味に教えてくれた。

一気に心の距離が縮まる。

自分の青春が詰まった時代の象徴が、新しい役割をし、
その場所に住む人達の記憶になっていく。


物がつなぐ記憶。

物がつなぐ人。

尾道に来ることがなかったら知らなかった嬉しい事実。

気づいてないだけで心躍る事実は、実はたくさん眠っている。






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