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みんな頑張っているんだ

職場の清掃員さんの話を書きましたが、その後も休憩時間に会うとお話させていただいてます。

4月に向けて、新しい仕事を急に覚えることになり、仕事の休憩時間はぼーっとしていることが多い数日。

私の後ろから優しい声が聞こえて来ました。

「今日は雨だから嫌よね」と振り返ると清掃員さんがいました。

そして、いきなり

「この仕事きついのよ、やめようかな」

って、私に言ってきてびっくりです。

確かにきついと思います。

仕事に楽はないとは思いますが、清掃員さん、体力勝負だと思います。

私が目撃したことのある、清掃用のほうきは3種類くらいあります、かなり大きいサイズのもので、重たくて、大変そうです。

あの場所で使うあのほうきが1番嫌って教えてくれました。

「私、何歳だと思う、76歳」という清掃員さん。

「えーっ!うちの母は77歳なんですよ、すごいですね」と言ったところ

「あなたの仕事も、体力仕事だけど、まだまだ若いから大丈夫ね」というので

「私、若くなんてないです、〇〇歳です!」って実年齢公表です。

「えっ、うちの息子と同じ歳じゃない、まだまだ大丈夫」という清掃員さん。

実際は、私は体力がないのです。

仕事中は、体の痛みとか大丈夫で元気に動きまわれるのですが、家に帰宅すると足、腰痛くて、少し横にならないと家事もできずです。

「私、体が動けるうちは、家計のためにも働かないとなんです」

清掃員さん、優しそうだから、ついつい心の言葉を言っちゃいました。

「大変よね、私もこの仕事8年近くやってる、でも80歳を超えて頑張っている人もいるのよ」と教えてくれました。

楽しみもあるし、仕事のない日は、半日プールに行って泳いでるのって、どんだけ体力あるんですか!!って驚いちゃいました。

「やっぱり、働いてないとボケちゃうから、働くのがいいかしらね」と清掃員さん。

「お互い、頑張ろう」でその場を別れました。

私も、清掃員さん、みたいに体力つけたいと思いました。

8年間清掃員の仕事をしていると言うことは、68歳からのスタート。

私は、まだ時間があるかなとも思いました。

仕事ぶりがとても機敏で、その姿を見ているだけでも元気をもらえちゃうんです。

仕事中に会う時は、私が忙しいこともわかっているので、笑顔だけです。

でも、「がんばってね」っていつも言ってくれているような気がするのです。

私の職場の清掃員さん、知っているだけでも6名くらいいますが、こんな気持ちにさせてくれるのはこの人だけなんです。

最近、気付いたんでが、その清掃員さん、亡くなった祖母に似ているんです。

おばあちゃん子だった私、祖母が心配して見守ってくれているのかもしれません。

今日のヘッダーの写真は昨日、近所で撮影したものです。
3月になると、真っ白い花が咲くコブシですかね。

昨年の3月にも見ていますが、私は違う職場で働いていて、今の私を想像することは全く出来ませんでした。

人生はとても不思議です。




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