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『愛する人の意見は大事だ でも最後は自分だ』

【エルヴィス】

■アメリカ/2022年 ■監督・ 脚本: バズ・ラーマン■出演: オースティン・バトラー、トム・ハンクスほか

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世界史上最も売れたソロアーティスト、1位とされているエルヴィス・プレスリーの伝記映画です。私はプレスリーのことはよく知らず、マイケルジャクソンの元奥様のお父さんで有名な歌手の人、というイメージでした。ですが、本当に偉大な歌手だったんだなあとこの映画を鑑賞して感じました。映画館でトレイラーを観たのが最初のきっかけだったのですが、プレスリーに興味があるというよりも、トムハンクスが出演しるから見ようかな、くらいの軽い気持ちでした。

この作品はプレスリーのマネージャーであるトムハンクス演じるトム・パーカー大佐の視点で描かれています。

1950年代、人種差別が蔓延るアメリカで、大佐は小さなライブハウスで型破りなパフォーマンスをする青年エルヴィスと出会います。

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大佐はエルヴィスを説得し、その圧巻のライブパフォーマンスで彼を一気にスターダムにのし上げます。しかし、時代が時代です。ブラックカルチャーを取り入れたパフォーマンスは政治家を始め一部の人々から猛批判を受けてしまいます。やがて彼のパフォーマンスはその人気と相まって、政治や警察まで巻き込むことになっていきます。

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自分らしくパフォーマンスをすること、ショービジネス、家族関係、薬物依存、様々な問題と直面し、孤独を抱えながらも歌うことをやめられなかったエルヴィス・プレスリー。42歳という若さでこの世を去るまでの伝説のロックスターの生涯を描いた160分です。彼が歌うことをやめられない、何よりも音楽で生きている人なんだというのかがラストの下記のセリフで伝わりました。

知ってるかい?
脚のない鳥がいて
着地できないんだ
一生 飛ぶほかない
疲れたら
翼を広げ 風に身を任せて眠る
もし1度でも着地したら
死ぬ


久々のトムハンクスの悪役が個人的には楽しめました(^^♪伝説の歌手を題材にした映画作品はたくさんあるのですが、大体共通しているのは、薬物依存、離婚、マネージャーをクビにする、死因は色々ですが若くしてこの世を去る、たくさん稼いでいるのに豪遊しすぎて資金不足、子供時代は貧しかった、などなどです。。。それだけ浮き沈みがあるのですから脚本次第ではドラマチックな展開になりますよね(;'∀')個人の一生を映画という2時間前後にまとめるわけですし、本人は他界してたりもするので、ホントのことはわかりません。それでも、スターの伝記映画は華やかなものが多いのでそれだけでも楽しいですね(*^_^*)

他にも名言があったのでこちらも↓↓↓

迷子は まず家に帰ることだ


バカを10回やってもいい
1つ賢いことをすればね


悲しいときは悲しむ
楽しいときは楽しむ


つべこべ言わずに
行動を


夢は叶えるべきよ


迷わずに心の声に従って



「エルヴィス」のようなソロアーティストの伝記映画ならこちらも↓↓↓


【リスペクト】

■アメリカ/2021年 ■監督:リースル・トミー■脚本: トレイシー・スコット・ウィルソン■出演: ジェニファー・ハドソン、フォレスト・ウィテカーほか

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こちらは女性歌手で、アレサ・フランクリンの半生を描いたお話です。私は彼女の名前は存じ上げていなかったのですが、歌は聞いたことがありました!調べていくと、アレサはローリング・ストーン誌が選ぶ「史上最も偉大な100人のシンガー」の第1位になるほどスゴイ方だったのですね。エルヴィス・プレスリーと同じ時代を生きた方ですが、活躍したのは少し後の時代になります。それでも人種差別がまだまだ多い時代だったので、多く苦難があったことが映画からも伝わりました。

アレサの父親は牧師でその教会の聖歌隊で子供時代を過ごしました。その後、彼女は才能を生かし歌手の道を歩みます。人気が上がっていく一方で、プライベートでは多々問題を抱えていました。幼い頃の性的虐待、父親のことや、夫との離婚、アルコール依存に悩みます。しかし、彼女は様々なしらがみや差別を振り払うかのようにステージに立ちます。「この曲を、不当に扱われているすべての人に贈ります」という言葉の後、あの有名な曲を歌うのです。

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主人公のアレサ役を演じているのはグラミー賞も受賞しているジェニファー・ハドソンです。しかも生前にアレサ本人がジェニファー・ハドソンにこの役を指名されたそうです。「ソウルの女王」と呼ばれる方ですので、大役だったんだろうなぁと想像します。私はストーリーよりも歌唱シーンが圧巻で、映画館で観れて良かった~って思いましたね(>_<)

<一言メモ>

洋画で伝記映画となるスターの方たちは、ホントに世界的に有名なので、海外ツアーやらワールドツアーやらとにかく規模がおおきいですね(;・∀・)しかも、ただ楽しく音楽をやっている、というだけではなく、時代もあるのでしょうか、政治や国民に与える影響というのも大きかったのだなあと感じます。




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