見出し画像

【エッセイと詩と写真】サンスターを追え!

欧米でよく売れる写真の一つがサンスター。
太陽光を星が輝くように撮影した写真のことである。
サンスターは、希望、夢が叶う、縁起が良いなど色々言われているらしい。
私は、太陽の光が眩しくて、撮りたいと思う被写体が見つからないとサンスターを撮り始める。
もちろん、最も美しく、縁起が良いサンスターは日の出直後。
山の端であったり、木や岩の陰から輝く様を切り取る。
カメラ側も、サンスターを撮るための設定をしなければならない。

太陽光が煌々と輝くこの日、寒さに震えながらキャピトル・リーフ(Capitol Reef)でウォーキング開始。
友人と二人、重ね着の女王と化し、お互いの姿を見て大笑いしあった。

荒い岩肌が剥き出しの大きな岩に囲まれていたが、そのスケールを表現できいるだけのレンズを持ち合わせておらず、何をどう撮影しようかと迷った挙句、行き着いたのはサンスターだった。
友人の後ろ姿を追いながら、サンスターを撮り続けた。
友人は、一体私が何を撮影しているのだろう?という表情で時々振り返る。

友人夫妻は最後まで「寒い、寒い」と言っていたが、メルボルンで長年暮らしているせいか、私は途中から寒さを感じず、逆に大汗流してサウナに入っているかのようだった。(笑)あれはあれで大変だった…

この時は午前中だったので、比較的綺麗に撮れた。


日も高くなってきて、光が滲み出してきた。


太陽光のオーヴがかなり見えてきた。


右端に見える『青い人』は友人です(笑)


奥に見えるのが友人の旦那様で、後ろの青い方が友人です。


サンスターを追え!(敬愛なる親友に捧ぐ)

あなたはいつでも
サンスターに向かって歩いてきた
希望と夢を抱えながら
私はそんなあなたの後ろ姿を見ながら
追いつこうと頑張ってきた
時にはサンスターのように
あなた自身が輝いて
私を照らしてくれた
「もう少しだ、頑張れ」と励まし
振り返りながら私を待っていてくれた
私は太陽のように輝くあなたが
あなたの笑顔が大好きだから
ついてきた
その想いは昔も今も変わらない
そしてこれからもずっと…

今は二人で少し寒くて
辛い場所にいるかもしれない
でも二人一緒だから
今まで通りサンスターを追いながら
歩いていこう
きっと優しく暖かな心の落ち着く場所に
辿り着けると信じて


宿に到着する前の景色
雪山がピンク色に染まる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?