何処かの夜空の下

ずっと自由を探していた
何処かの夜空の下に
自由が落ちてると思っていた
夜道で拾い集めてきた光る石は
今見るとガラスの欠片だった
何処かの夜空の下は
永久に訪れぬまま
こんなに遠い所まで
来てしまった
もう此処では探しだせないと
時だけが流れてゆく中
突然ふわりと自由に包まれた
手に入れたわけではない
舞い降りてきたわけでもない
ずっとずっと探していた自由は
闇に埋もれて
心の中にあった

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