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小学校で開き読みをしていました(3)年に一度の絵本の授業

 神奈川の小学校に在籍していた4年間(2014年から2018年)、開き読みに参加していた時の話を書きます。全5話です。

 イラストは「みんなのフォトギャラリー」から使わせていただいています。ありがとうございます。

 学年末のお楽しみ

 普段は朝の10分間を使って担当の保護者が本を読みますが、学年末は開き読み担当の保護者一同が集まって開き読みのお楽しみ会をしていました。
 
 時間は朝の1時間。事前に担任の先生と相談して日時を決めます。
 
 働いている人も参加しているので、調整が出来るように新学年が始まる4月の時点で集まった人で1年間の割り振りします。
 
 お楽しみ会は、年明けの1番人が多く集まれる日に設定します。
 
 最初の2年は、幼稚園児の次男を連れての参加で、経験者さん達が中心になってプログラムを考えてくれたので、私は決められた本を読むだけでした。

 次男が入学してからは2学年

 次男が入学してからは2学年の学級に所属して開き読みをしていました。
 
 長男が3年生の時は引っ張ってくれる人がいたので頼りきりでした。
 
 次男の学級はどうなるかドキドキだったのですが、幼稚園で開き読みをしてきた経験豊富な方とその後引っ越しをするまでの2年間同じクラスだったので、その人を中心に作り上げていくことが出来ました。

 4年生最後の開き読み

 長男が4年の時は、今まで専業主婦だった人も仕事に出始め、なかなかまとめ役を引き受ける人がいなかったので私が担当しました。
 
 なかなか集まってプログラムを作ることが出来なかったので、私が素案を作り、意見を出してもらって肉付けしていきました。
 
 プログラム
1「はははのはなし」
2「地球をほる」
3「国旗クイズ」 
4「星の使者-ガリレオガリレイ-」
5「ひめねずみとガラスのストーブ」 
 
 この頃は、小学校での英語教育が本格化することや、4年生では星を学んできたこと、高学年の社会では世界について学ぶことを踏まえて選書しました。
 
 長男がこの当時から理系男子だったので、本の選び方がそちらに寄りがちでした。
 
 打ち合わせに参加してくれた方が、文学作品も入れようと安房直子さんの作品を選んでくれたので、バランスがいいプログラムになりました。
 
 担当を決めて、当日を迎えました。お楽しみ会が始まる1時間前に集合して集まった保護者で打ち合わせをして本番に臨みました。 

 私は、司会進行と「地球をほる」の開き読みとクイズを担当しました。
 
 1「はははのはなし」

 歯の役割や大切さを教えてくれる本。みんな真剣に聞いてくれました。面白いけどためになります。

 2「地球をほる」

 途中から英語に変わる場面があるので選書。
読んだ後にクイズを出題しました。以下、クイズの内容です。


 私たちが生活をしている地表を0キロとして、地球の中心までは何キロあるでしょう?

3択です


 正解は6400キロでした。

 調べたところによると地球の内部は6000度もの高温になるそうです。

 では、さらに問題です。人間が海の底を実際掘ったことのあるのはどれくらいでしょう?

3択です

 正解は、10キロ以下でした。

 マントルまで掘って地質を調べる地球深部探査船という船があります。

 最新のドリルやパイプを積んでいて、2012年には海底の下7キロまで掘っています。
地球の中がどうなっているのか、もっと掘ることは出来ないのか詳しく知りたい人は調べてみてください。


 
 子ども達の前では地球の内部の図や探査船の写真を使いながら進行しました。
 クイズを考えることにより私も勉強になりました。

 3「国旗クイズ」

 最初に国旗を見せて、どの国かのクイズ。

 あらかじめ、担任の先生が世界地図を黒板に貼ってくれていたので、場所をみんなで確認。その国の挨拶を音声で聞いてもらってみんなで発音してみました。

 4「星の使者-ガリレオガリレイ-」

 星の観察を続けることで地動説を唱えたガリレオガリレイ。宗教の弾圧を受けて、生きている間にその功績は認められることが無かった生涯を美しい絵で描かれています。

5「ひめねずみとガラスのストーブ」

 風の子フ―とひめねずみのおはなし。秋にアニメで放送されていた「葬送のフリーレン」のように、生きる時間の長さが違うもの同士の儚くも温かいふれあいを美しく透明感のある文章で綴っています。

 クイズで盛り上がった後、しっとりと会を終わらせることが出来ました。 

 プログラムを作っている途中で 

 年が明けから3月の初めに開催されるお楽しみ会に向けて、4年生と2年生のプログラムをそれぞれ保護者の方と協力しながら作成していました。

 その中で、実母の病気の再発、夫の転勤が決定しました。

 夫婦の話し合いの結果、家族全員で引っ越すことが決まり、家の片付けをしながら母の様子を妹と相談しながらの作業でした。

 担任の先生には手続きがあるので事前に引っ越すことを話していましたが、保護者の方にはお楽しみ会が終わってから報告しました。

 長男にとっては4年間、次男にとっては2年間過ごした学び舎との突然の別れになってしまうので、気持ちを切らさず大切に過ごしました。

 目まぐるしく、気持ちも毎日が穏やかではありませんでしたが、開き読みに参加できてやって良かったなと今ではいい思い出です。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 次回は、開き読みをやっていてクラスの子ども達からもらったプレゼントについての話です。

 来月4日に投稿します。

 よろしくお願いします。


 

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