山のふもとである研修を受けている日々の雑記です。秋にアルゼンチンに行きます。

　ここでは毎週金曜日にテストがある。水曜あたりからみなソワソワし始めて、どんな内容なのか、持てる限りの情報を持ち寄ってテストに備える。朝イチでテストが終わると、もう１週間が終わった気分になり、あとは午後までリラックスした気分で1日を過ごす。
　そして迎える週末。ふだん禁欲的な生活を送っている面々も、このときばかりはちょっぴりハメを外す。（「ちょっぴり」と書いたのは、門限が22時だからです。山のふもとに22時に戻るために、けっこう早い時間に切り上げないとダメです）
　今回はいろんな国だけど、スペイン語圏限定のメンバーで集まって夜を過ごした。テキーラあり、コロナビールあり、マルガリータありと、思い思いの飲み物で乾杯したあとは、それぞれが向かう先に思いをはせながら、延々とチリワインを飲んだのでした。
　年齢も出身地もキャリアも違う人たちが集まって話せる場は、実はこれからあまりない。そう思うと、一人ひとりのストーリーが、どんどん貴重で興味深いものになっていく。
　人生の中で一瞬の、だけれどもなかなかに濃いふれあいが、あとあとかけがえのないものになるんだろうなと思いながら、ワイングラスを重ねたのでした。