アーカイブ16-時雨に傘を捨て踊れ-

加入後結婚していたエノキに子どもが出来たとの知らせだった。

ツアー初日京都での公演終了後、メンバーで話し合う。

エノキの希望としては、
「活動ペースを大幅に落とせるなら続けられるが、各人の意識がそうでないならば抜けようと思う。」
という旨だった。

話し合いは簡潔にまとまる。

エノキは寿脱退する事と相成った。

決まっている分のライブは出演してもらうが、そこからはまた次のメンバー探しを始める

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アーカイブ15-歩けども歩けども-

アルバム制作に取り掛かる前に幸運が訪れる。

ネットでカルト的支持を得ていた原作をアニメ化した『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』

のEDテーマに「sick hack」が採用される。

アルバムの構想は漠然とあった段階ではあったが、少し見切り発車的にsick hackのレコーディングを優先して行う。

そのニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨンからの縁で今度は、又吉直樹 原作『火花』のド

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アーカイブ14-本人未到-

なんとか迷いの1年を越えて、反撃の1年へと転じた。
反撃と言えど何と戦っているのか...
恐らく今まで当たり前だった「順調な音楽活動」を取り戻す、いや「その実感」を取り返す日々だった。

その証拠に2014年は1年間の間に

会場限定Single『e-s』

伴ってMV

2ヶ月後には、
盟友palitextdestroy、そして惜しくも解散してしまったfifiとの
スプリット音源『SORROW』

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アーカイブ13-勘の信憑性-

正直なところエノキがいつ正式加入してくれたのかを覚えていない。
しかし、確認は取ったはずで、その時非常に喜んだことであろうことは感覚としては覚えている。

それほど、結構な期間"後悔"という得体の知れない憑き物に憑依されていた。
自身の選択を本質的なところでずっと受け入れきれていなかったのである。
非常に恥ずかしながら、その成分の殆どは"情"であったと今なら分かる。
メンバーに対する責任感を取り違

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アーカイブ12-難破船修復と後悔への航海-

完全に終わった。

そう思うよりも早く「これ、松ケンさん明日も来うへん可能性あるから、朝一からスタジオ入ってやれるだけの事をやろう。」と相談し、当日数時間のスタジオで、まさかの宮地が一部ギターとキーボードも兼任する3ピースバンドスタイルのmemento森が爆誕する。
人間本当に追い込まれると悲嘆にくれるよりも、とにかく"どうにかしないと"という気持ちが先に働く。

記憶が正しければこの3人森で4回

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アーカイブ11-勘違い糞野郎-

後日呼び出されたのは、宮地、松ケン、Jr.の3名だった。

「まあ、入って入って。」
また変わらず楽器や機材の話が始まる。
一通り話し終えると、

「んでまあ本題なんやけど、おめでとう!!ほぼ決定やわ。向こうからも費用感これぐらい用意できるって話も来た。ただ、向こうが欲しがってるのが3人だけなんよ。松ケンくんに関してはこっちから頼み込んだんやけどな!ガハハハッ!!」

漫画や映画でしか見た事無いよ

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