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ケイパビリティ(組織能力)の何で勝負をするのか?を決定し経営の資源を集中的に投下する。

競争の優位性を確立するにはいくつかの方法が論じられているが、それをケイパビリティ(組織能力)にフォーカスして行く考えがある。

ケイパビリティ(組織能力)の何で勝負をするのか?を決定し経営の資源を集中的に投下する。

BCG 未来をつくる戦略思考: 勝つための50のアイデア

ケイパビリティをベースにした競争

時間という軸での競争で優位にある企業、すなわち、新製品を迅速に市場に投入し、ジャスト・イン・タイムで生産し、顧客の不満に素早く対応している企業は、他の側面でも優れている傾向がある。たとえば、高い品質の維持、顧客ニーズの進化への鋭敏な洞察、新興市場に展開する能力、新規事業立ち上げ、新しいアイデアの開発などさまざまな面で優れた能力を発揮する。しかし、こうした優秀さはすべて、その企業のより基本的な特性を反映したものである。それは、私たちが「ケイパビリティ(組織能力)・ベース競争」と呼ぶ、新たな企業戦略の概念である。

ケイパビリティを持つと5つの能力で圧倒的に強くなる

① スピード顧客・市場の需要に迅速に対応し、新しいアイデアと技術を素早く商品に組み込める能力。

② 一貫性確実に顧客の期待に応える商品を生み出す能力。

③ 鋭敏さ競争環境を明確に把握し、顧客のニーズの進化やウォンツを予測し、それに対応する能力。

④ 俊敏さ多種多様な事業環境に同時に適応する能力。

⑤ 革新性新たなアイデアを生み出し、既存の要素と組み合わせて新しい価値の源泉を創造する能力。

ケイパビリティ(組織能力)を志向の企業になるための4ステップ

Step1 目標達成に向けて戦略的枠組みを転換する。

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Step2 組織体制を再構築し従業員にはケイバビリティ実現のスキルとリソースを与える。

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Step3 進捗を可視化。業績評価指標と報酬を合わせる。

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Step4 CEOが変革のリーダーシップをとる。

新たな成長への道筋

企業がケイパビリティ競争に向けた変革を進めると、単にケイパビリティ・ベースで戦うということより、具体的にどんなケイパビリティを構築するか?という選択が重要になる。

ケイパビリティを構築するには長い期間がかかるため、経営幹部のこの戦略的選択が企業の運命を決めることになる。それぞれのケイパビリティは互いに相容れないものである場合が多く、両立はしにくい。

自社にとって最適なケイパビリティを選ぶことが戦略の根幹となるのである。

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