私は眠るのが物凄く下手だ。
ていうか「熟睡ってなに？」な人生を送っている。

寝たつもりでも夜中になんども目が覚める。
覚めなかったとしても、朝寝起きの調子が悪い。
そう。寝ているのに体がだるいのだ。
あと意味なく早朝に起きる。４時とか５時とか。
そして起きたら二度寝ができない。

これはこの年齢になってからということではない。
子どものころからそうなのである。
とにかく寝ることが下手なのだ。
だから電車の中とかで寝られる人は尊敬に値する。

出張先のホテルはもっと無理だ。
なんせ環境が違う。
しかもである。
大抵のビジネスホテルにはなぜか大きな鏡がある。

あれが怖い。

あそこに何か映るんじゃないか？と思うと
もう眠れない。

あ。今週末出張だったのを忘れておった。
これでまた気になってしまうに違いない。

あと物凄く夢を見る。
しかも総天然色の夢。
一晩でいくつも見る。
そしてその内容を逐一覚えていたりする。

これみんなそうだと思っていたんだけど
「そんなん覚えていない」という意見が
あまりにも多くってショックを受けたことがあった。
ちなみに中１のことである。

一番怖かった夢は今でも覚えている。
枕元にバルタン星人が立っていて、

「ホッホッホッホ」

といつものように両手を上下させながら
こちらをじっと見ているという夢。

考えてみてほしい。
夜中に目が覚めたらバルタン星人がいるんだよ。
怖いに決まっているよね？

これ以外にも悪夢は結構見る。
飼っているコブラに追いかけられる夢とか。
土手の上から毒蛇の大群が襲ってくるとか。
にわとりに殺されかける夢もあったなｗｗ

とはいえ良い夢もある。
これまでの最高は広末涼子に告られた夢だ。
彼女が涙を流しながら「好きです」と言う夢。
それに対して私は

「ええ～でも嫁さんおるしなあ・・・」
　
とか思っているところで目が覚めた。

経験のある人もいると思うが、
こういう目覚めは本当に最悪である。

あまりに悔しかったので奥さんに言ってみた。
そのとき返ってきた答えが
　
「アホっちゃう」
　
ものすごくダメなものを見る目で言われた。
「たとえ夢であっても二度というまい」と
誓いを立てた瞬間でもあった。

他にもオーダーメイドの枕とかも試した。
結構高かったが、ちゃんと計測してくれるし、
定期的に来店すればメンテナンスもしてくれる。
確かによい枕ではあったが

その店が潰れていた・・・

オーマイガ！である。

そんな感じで睡眠との戦いは続いていたのだが
あるときこんなうわさを耳にした。

　ヤクルト１０００が効くらしい。

そう！これだ！！
めちゃくちゃ話題になったやつだ。
そして「買えない」といううわさもあった。
何せあまりの過熱ぶりにヤクルトレディを直撃するやつまで出たとか。
いやそれはストーカーと同じや。しちゃあかんやつ。

当時は確かにスーパーにはなかった。
とにかく入手困難だった。
ちょっと興味はあったが、
「効果ない」という意見や「悪夢を見る」という意見があり

「やっぱり眉唾もんか？」

そうも思っていた。
でも気になる。

そこで意を決して販売店にメールをしてみた。
電話がいいのだが、そこはシャイボーイなので
まずはかるーくメールからいってみた。

するといきなり女性から電話があった。
販売店の人だ。

色々と説明を受けた。
こっちは頼む気満々だった。
ところがである。

配達の曜日がどうとか
配達の時間がどうとか
配達ボックスがどうとか

なんかとてもめんどくさい展開になった。
それで「もういいです」ということで
電話を切ってしまった。

普段、クライアントやセミナーの受講生には
「あきらめたらあかんよ」
と言っているが、私自身はすぐあきらめるタイプである。

これでヤクルトとの縁はなくなった。

すると奥さんが近所のスーパーで
ヤクルトのコーナーを見ていたときに
いきなりおっさんに声を掛けられるという
事案が発生した。

そのおっさんは森永乳業の人。
つまりだ。
ヤクルト１０００を買えない人に
似たような商品をおすすめしている人なんですな。

おっさんの説明がうまかったのか
「それじゃあ」ということで
森永のヨーグルトがくることになった。

実はこの森永のヨーグルト、
朝ではなく寝る前に食べると確かに寝つきがいい。

「これはよいものを見つけた」

そう思っていたのだが、神はまた試練を与える。
その販売店から通知がきたのだ。

「森永の取扱をやめて明治にするにゃん。」

青天の霹靂である。
せっかくいい感じだったのにどうしてくれるの？
私の睡眠は誰が守ってくるの？

お店の回答はこうだ。

「明治にも似たのがあるから同じ値段で売るよん」

いやいや。
そもそもそれがいいかどうかわからんやん。

当然別の森永の販売店を探したが、
担当区域内にはないらしい。
そしてそういうことを調べたりするのが
なんかめんどくさくなったのもあって

「もーええよ」

と冷めた口調で奥さんに言ってしまった。

やっぱり私はそういう星の元に生まれたのだ。
ずっとこうして眠れない日々を過ごし、
やがて永遠の眠りにつくのだ。
そのときはじめて熟睡を知るのだな・・・

もはやあきらめておる。
繰り返していうが、他人には「あきらめるな」と言います。
でも自分の睡眠はあきらめました。
いいじゃん。誰の迷惑にもならないんだからさ。

そうやさぐれていたとき、奥さんがこう言いました。

「ヤクルト１０００買ってきたよ」

なんとスーパーに売っていたそうな。
きっとヤクルトさんも企業努力をして
増産に増産を重ねたのだな。

そう。ヤクルト１０００が来た。
だが散々乳酸菌に振り回された私は

「今さらヤクルトとか言われてもね」

そう思っていた。
思っていたが試してみた。
その結果は・・・・

瞬殺で寝るようになった。

いやマジで。
飲んで布団に入って、数分でアウトなんです。
森永のときは日によっては数時間起きていられたけど
ヤクルトはダメ。

なんどか抗ってみたけど、ダメだった。
やっぱり数分で眠ってしまう。

しかも眠りが深い。
目覚めのときに「すごく眠った」感がはんぱない。
途中覚醒もまだある（トイレが近いお年頃）が
それでもすごく爽快に目が覚める。

悪夢はまったく見ていない。
ていうか夢は見ているけど覚えていない。
この感覚はなんか気持ち悪い。
見た夢は覚えていたい人なんだ。実は。

そんなこんなで
「なぜうまくいっているのか？」
それはわからないけど、
検証の結果「合格」となっている。

もちろん個人差はあるし、
ダメな人はダメだと思う。
でも１回試してみてもいいんじゃないかなとは思う。

追伸１
あまりに効果があったので、奥さんが宅配を頼もうとしたが
やっぱりなにかとめんどくさくって、やめといたと聞いた。
なんかクレカ決済ができなくて集金になるとか言われたので
それは厳しいなということになった。
（ちなみにヤクルト１０００だけはクレカＯＫらしい。
　今回は他の家族が違うものを頼みたいということだったので）

追伸２
こういうものってあるあるなんだけど、何回か続けていくうちに
「効かなくなった」ってなったりするのかもしれない。
それはなんか嫌だなー。