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原因不明の痙攣発作、改善しない肝機能障害、甲状腺機能の低下、度重なる感染、一日3回溺れるように薬を飲ませ、点滴の針は娘の細い細い血管を潰し、問題は増える一方で、娘の命は陽炎のように揺れている。こんな生活がいつまで続くのか?と不安しかない毎日でした。
 
転機は、私の友人が知り合いの看護師さんを通じて、低血糖症の専門医を紹介してくれたことです。それまで懸命に対応して頂き、信頼していた医師を元を離れ、その専門医に会いに行きました。
 
新宅治夫先生です。彼との出会いがあり、そして、そこで出会った重篤な子どもを育てているご家族とのふれあいの中で、私たちは、絶望から抜け出していきます。
 
そして、娘の低血糖症の原因が、ホルモンにあること、その当時は、珍しかった3Dによる画像診断により彼女の脳下垂体前葉が完全に欠損していることをつきとめてもらったのです。
 
既に甲状腺機能の低下は認められていたので、ホルモンの補充は、副腎皮質ホルモン(ステロイド)から始められました。しかし、思ったような成果は得られません。望みを託して成長ホルモンの補充を始めました。
 
補充初日から劇的な改善が見られたのです。僕は、その時のことを今でも鮮明に覚えています。道が拓けるとは、このことを言うのだと感じました。それを機に、今までが悪夢だったかのように、多くの症状が改善していくのです。
 
(つづく) to be continued

I have a dream. 私の「夢」は、日本に活動家を養成する学校をつくることです。 私の「モットー」は、Life is Art. Life is Play. -生活をアートできるようになれば既に幸せ-