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#ADHDあるある:怖いのは過集中!集中しすぎるのは危険なシグナル。

ADHD特性の中で、とりわけ長所にもなり、短所にもなるのが「過集中」だ。まるで、ブレーキが搭載されていないスポーツカーのような感じだ。止まる時は、ぶっ倒れる時だ。私も、上司から「止まると死ぬ魚だな」と言われてきたし、スイッチが入ると朝でも深夜でも仕事に没頭するような半生を送ってきた(今は、かなり改善したけど)。

「ADHDでよかった」の立入氏の本の中にも「過集中」エピソードが満載なんだけど、34歳で診断を受けた時に、ドクターから「ADHDに関して通常「不注意」が取り上げられるが、実は問題なのは「不注意」ではなくて「過集中」の方なのだ」と言われたと書いている。これを読んで大きくうなずいた。

気が散るとか、忘れ物しがちとか、ぼんやりしているくらいなら、個性のひとつで済むのだけれど、過集中している時のADHDはヤヴァイのだ。昔の「躁鬱病」で、患者が「本当に怖いのは、躁の時。何をしでかすか自分でもわからない」と言っていたのを思い出す。

なかなか、エンジンがかからないくらいだったら笑えるが、最高速度でブレーキが壊れているのを自覚している時は、正直ちょっと自分が怖い。

途中で止めるのが大変

ADHDは、一度集中し始めると、そのスイッチを切り替えるのが猛烈に大変なのだ。自分の注意力散漫も分かっているので、一度入ったスイッチを切りたくないという気持ちもある。しかも、過集中している時は、驚くほど仕事が進んでいるように感じられるのだ(その後、ぶっ倒れるので結果はイーブンである)。

つい先日も、そんなことがあった。いつもよりも、かなり前倒しで仕事を片付けて、夕方からの時間がマルっと空いた日があった。忙しい日々を送る私にとって、こういう時間は「ギフト」だ。よぉし!では、この時間を使って、noteに記事を予約投稿しておこうかと思い立ったのだ。それが夕方の4時くらい。そして、次に気がついたのは夜の9時くらいだった。

気がつくと、リライトも含めて、11記事も投稿していたのだった。これはすごい!と自分でも感動したが、怖いのはその後であった。次の日は、超絶な不調に襲われたのだ。

後頭部の謎の違和感があり、まったく集中できない一日となった。頭がザワザワとして、これ以上仕事すると、血管キレるかもと思ってしまった。もしかして「脳梗塞?」とか余計なことを考えてしまい、今度は不安症状が出てきてしまった。前の日の過集中が、翌日に疲労を持ち越したことが分かる。いたく反省する日だった。

疲労に気づかないことが問題

疲労医学の梶本氏によると、楽しいと思えたり、達成感のある仕事をしている時こそ、脳疲労が心配なのだという。

「仕事の達成感が脳疲労を隠してしまう(マスキング)のように、SNSへの投稿に「いいね!」がたくさん返ってくると気分が高揚し、投稿の労力やスマホ操作による脳疲労を感じにくくなってしまうことがあるので注意が必要です。そのことを理解しておき、スマホを操作する、あるいは楽しむ場合であっても、ぶっ通しで没頭したりせず、適度な休憩を入れることを忘れないようにしてください。

仕事では就労時間が決まっているため、ある程度最初から集中力を適度に抑えていることも多いと思います。一方、自らの楽しみで作業しているときのほうが、集中力も高く、気づかないうちに自律神経が疲れていることも多いのです。」(P155)

気づくと何時間もPCの前から離れず、集中して文章入力していることが多い。時にうらやましがられるほどの集中力だが、これは危険も秘めているのだ。ゴール前のラストスパートは格好いいけれど、スタート地点からずっとスパートなんかできないのだ。結局、そのスピードではどこかで失速・ぶっ倒れを経験することになる。

カギは、規則的な休息にある。

自分の意思に頼らない休息

集中している時は、不思議と全く疲れを感じない。ランナーズハイみたいな感じ。脳内麻薬でハイテンションになっている感じだ。しかし、実際には脳疲労がたまっていて、睡眠でも回復しないくらいのダメージを与えている。ADHDは、セルフモニタリング(自分の心身の状態をチェックする機能)が著しく弱いのだ。

そんな自分の癖をよく理解したうえで、時間で区切るしかない。もっとやりたい!と思っても、ある一定の時間が来たら、それ以上はできないというマイルールを定めるのだ。そうなると、一日のうちにできることは限られてくる。(しかし、それでいいのだ。)

第一作では、25分集中して、5分休むポモドーロテクニックの実践に関して書いたが、第二作ではとにかく「時間割」に沿ってタスクをこなしていく方法だ。(まだ、書いてないけど、構想だけある)

ADHDの集中力アナドレン2としてリリース予定だ(まだ書いていないけど)。自分の意志の力によらず、ひたすら決められた通り、時間割通り動くことが、ADHDにとっては幸せなのだと理解しつつある。

なんかちょっと悲しいけれど、自分を守るためだ。少しずつ成長している。

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq