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「雑草はコミュニケーションツール」

野菜を育てるための様々なメソッドや方法などがたくさん紹介されていますが、何より僕は、雑草との向き合い方を上手く行うことが農業を行う上で一番大事だと思ってます。

「雑草」と一言に言っても、様々な種類があって、自然農で野菜を育てる場合は、種に応じた特性を活かし「雑草」を「雑草」として扱わず、共存しながら育成する方法があります。これについてはまた別記事でお話したいと思います。

僕がお話したいのは雑草を「どう刈るか」ではなく、「どう向き合うか」です。


≪僕たちの農場のおさらい≫

改めて、農業のコツは、雑草とどう向き合うかだと言って過言ではないと思います。ホンマに。
この記事を書き進める前に僕たちの農場をサクッとおさらいさせてもらいます。詳細は下記の記事を読んでもらえると嬉しいです。

簡単にまとめると、
■ 四方を田んぼに囲まれている
■ 畑エリアまで、近隣所有者の土地を通らないといけない
■ 10年以上 耕作放棄地
■ 年間通じて水源が確保できてない

です。
加えて、僕たちのような兼業農業をやろうとしている人にとっては、週に1回、または2週間に1回しか畑に行くことができない。夏場は2週間に1回しか行けないとなると、雑草の成長スピードに追いつくことができず、週末は雑草を刈って1日が終わり、野菜の手入れが全然できないなんて日がザラにある。

つまり、雑草が生える要素たっぷりの状況だと言うことです。。。

因みに、畦道を除く、自分達のエリアの草刈りをするだけで、ザっと計算しても6時間はかかりました。。。真夏の日中はホンマに危ないレベルでした。。。

≪雑草コミュニケーション≫

地域の農場は、地域の人達が必ず見てます。周りの人達の農場がどんな状況なのか、何を植えていて、どんな育成状況なのか。誰が農業をやっているのか。

「頑張ってるなぁ」
「あれは何を作るんや?」
とかとか話しかけてくれます。

だから、雑草を生えっ放しにしておくと、あまり手入れ出来ていないのが直ぐにわかります。

一見、他人に自分達のことは放っておいてほしいとか、見られるのが嫌やとか思うかも知れませんが、

僕は、これが必要なんやと思ってます。

もちろん、過度に指摘をされたり、強要されたりは嫌ですが、これこそがコミュニティファームの醍醐味の一つなのではと思ってます。

つまり、雑草はコミュニケーションツールの一つなのです。

僕たちは、周囲の方々の事を健全に気にかけて、雑草を刈りに畑に向かいます。
「どんな野菜を育てているのか楽しみにしてくれてるかなぁ」
「もらった苗が大きくなることを楽しみにしてくれてるかなぁ」と。

地域の人達も、僕たちが畦道を通ることを許可してくれているため、畦道の雑草をこまめに刈ってくれてます。
「アイツら通るから綺麗に刈っておいてやろうか」と。

これは、間違いなく会話の無いコミュニケーションです。

雑草を通して、地域の人達と意思疎通することが出来ます。

一番最初の風景

≪オリジナル雑草ルール≫

僕が考える、コミュニティファームをする上での、オリジナル雑草ルール

  • 雑草はコミュニケーションをする方法の一つと捉えるべし

  • 雑草は「刈る」な「向き合う」べし

  • 時には、誰かと一緒に作業するべし

  • 自分のエリアだけでなく、ほんの少しでも周囲の雑草と向き合うべし

コミュニティファームは、たくさんの学びをくれます。
上記は、ほんの一部。
これからも実践する中でもリアルな学びを記していきたいと思います。

刈り終えた風景


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