バラのイングリッシュガーデンと搗きたて餅の和・・・
バラの新苗を求めて東京から北へ200㎞。
年に1度は立ち寄る園芸店に、バラ専門のコーナーがあります。私はガーデナーではないので、もっぱら見て香って楽しむ派。
今年は、ネットで偶然見つけたバラのオープンガーデンに立ち寄りました。
栃木県那須塩原市のローズガーデン「アンジェラ」さんです。
■ アンジェラさんのガーデンに出会って
突然のお伺いにもかかわらず「どうぞ、どうぞお入りになって!」と、デニム地のオーバーオール姿の女性が出迎えてくれました。
一軒の洋館造りのお宅ですが、庭には、赤・ピンク・紫・オレンジ・白などの色とりどりのバラが咲き誇っていました。
バラで埋め尽くされた庭の横には、薪ストーブに使う薪が割り揃えて積まれています。冬に備えて、どちらかというと小柄な女性が一人で作業をしているそうです。
すごい!憧れです!
「この時季、梅雨時なのでバラの花が水分で重たくなってね」と残念そうに女性は言いながら、バラの小径を案内してくれました。
「バラがやりたくてね、ここに移住して来て、はまっちゃったのよ」と気さくににっこりと笑う。
話しながらも足元の雑草に手が伸びて、手入れをしているのはさすがです。
ひと時楽しませてもらい、「バラ栽培は害虫駆除や花がら摘みなど、とても難しいだろうな」と感じながらも、素敵なバラに刺激されていつもの園芸店へ流れていきました。
店主が見定めて入荷している、というのだから花々は立派です。
今回、つる性、木立性、半木立性を少量求めて自分のものにしたけれど、うまく育てられるでしょうか。
■ ローズガーデンから搗きたての餅へ
食べ物の好きな私は、バラの香り、バラのジャムなど、頭の中はそんなことを考えていました。
ふと車窓から外を見ると、立派な古民家の建物の「餅屋」が見えてきました。
搗き立ての餅や蒸かしたての赤飯を、餅三昧で食べさせてくれるというのです。
蒸し暑いこの時季にもお客さんは長蛇の列です。若い人たちの姿の方が多いようにも見受けられました。
店内からは、もち米や赤飯を蒸かす蒸気と香りがしてきました。美味しそうな香に誘われて店内へ。
今の社会情勢、待ち時間にソーシャルディスタンスを保つため「呼び出しベル」が渡されて、庭か車中で待機するようになっていました。
古民家の建物と呼び出しベルがアンマッチでしたが、安心していただくことができますね。
店内の椅子テーブルに案内されて、ふと壁の張り紙を見ますと「よく噛んでちぎってゆっくり食べてください、詰まった時は・・・・」と高齢者さんのイラスト付きで注意書きのある席でした。
苦笑しながらも、ゆっくりと真剣に、丁寧にいただきました。
地産のもち米を、本格的に店内のセイロで蒸かしている様子を見ながら、甘い香りで粘り強い餅を堪能させてもらいました。
餅好きの私が、日本人でよかったと思った瞬間です。
「もち米の蒸かす」は、前回投稿しましたので、よろしかったらご覧ください。
古民家造りでもち米を蒸かしている風景と香り。その場で提供してくれる。今や珍しい飲食店なのでしょうね。
本格的な作り方での美味しさは、季節や年代を問わず、人はこんなにも引き付けられるのですね。
バラのイングリッシュと餅の和・・・
異なった組み合わせが、とても楽しい1日でした。
今回もありがとうございました。
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