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自己紹介とプロフィールの違い、知ってますか?

春。新年度。「初めまして」の季節。
ここnoteでも「自己紹介」というハッシュタグが大いに盛り上がっていますね。
有難くもフォロワーさんが増えてきた今、私も改めて自己紹介など……と思ったところで、ふと気付きます。


あれ?
自己紹介って、難しいな?



正しくは「noteでの」自己紹介って難しいな?です。

私の紹介を並べ立てたところで、一体どれほどの人が興味を向けてくれるのか。身長155cmです、視力0.04です、おかっぱが性癖です、と述べたとしても、きっと読者のほとんどが、5分後にはそんな内容忘れてることでしょう。
いや、そもそも読み飛ばされるかもしれない。
いや、そもそもそれって「プロフィール」じゃん。


ここで2つ目の気付き。
「自己紹介」と「プロフィール」の違いって、一体何だろう?




知らずは人に問え。
ネットで調べてみたところ、端的に両者の違いを表しているサイトが見付かりました。
以下、一部抜粋します。

自己紹介は、あなたのことを全く知らない人、あなたに興味のなかった人に覚えてもらうためのもの。
自分を知ってもらうためのアピール性が強いのが自己紹介です。

プロフィールは、あなたのことを知りたいと思っている人、元々あなたに興味がある人があなたのことをよく知るために読みにくるもの。
わざわざ読みに来てくださる方のために書くのが、プロフィールです。




どうでしょう、分かりましたか?
自己紹介とプロフィール。似ているようで、実は両者は全く違うものだったわけです。


もっと端的にまとめましょう。
自己紹介は「プレゼン」、
プロフィールは「データ」です。



noteライターさんでも、ここを混同している人が多いように感じます。




だから私はこれから「自己紹介」を書きます。
私、和唐那依がどんな人物なのか。
こっちを向いて、まずは知ってほしいです。





私を語るうえで外せないのが、この点。
私は精神障害者3級です。


鬱です。
言いようのないどんよりした重さに押し潰されて、ベッドから起き上がれない朝があります。
深い水の底に沈んで、窒息しながらぽかりと水面を見上げるような、そんな重苦しい感覚に心身が支配される夜があります。


発達障害です。
ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠陥・多動性障害)を併発しています。
人の目を真っ直ぐ見られない、大きな音に恐怖を覚える(聴覚過敏)、衝動的かつ感情的な言動が多い、実年齢の割に精神面が幼稚、などなど。
正直それぞれの項目だけで1本記事が書けてしまうので、詳細は省きます。




私が学生の頃は、「子どもの鬱」や「発達障害」等の知識など、まだ一般的には知られていませんでした。
もちろん私自身もそんなことは知らず、おかげで自分を苦しめているモノの正体・原因が全く分かりませんでした。

いじめ。侮蔑ぶべつ
国語では校内トップの成績なのに、数学は繰り下がりの引き算すらまともにできない。
「何をそんなに塞ぎ込んでるの」と親に呆れた顔で問われても、それを言葉で適切に表現できない。


自傷行為は小学生の頃からありました。
紐で自分の首を絞める。カッターナイフで二の腕を切り刻む。




原因も分からず、治療も受けられずのまま大人になったところで、当然マトモな社会生活が送れるわけがありません。
接客業で3年半勤めたものの、鬱が悪化して職場に行けなくなり、結局退職して今に至ります。




綱渡り。
薄氷はくひょうむがごとし。
どちらも、危うい状態を表現するのによく使われる言葉。

私の人生は「薄氷の上で綱渡り」です。

いつ、どこへ、どう転んでもおかしくない人生。
転んだ先に待つのはきっと、死。






では何故私が今、まだ生きていられるのか?
それは「多趣味」のおかげです。


皮肉といえば皮肉ですが。発達障害特有の好奇心のおかげで、私は非常に趣味が多いのです。
読書、一人旅、小説執筆、写真撮影、お酒に煙草にコーヒー。最近ではこのnoteだって、立派な趣味の一つです。
それらがあるからこそ、私の人生にはいつも新たな驚き、新たな楽しみが生まれます。

 


喫茶店で優雅に読書。
テーブルの上には美味しいコーヒー。
時々煙草を吸う。
次は、気になってるあの店にも行ってみたいな。


一人旅。神戸を飛び出し、北は青森・南は高知まで。
お供は一眼レフカメラ。
息を切らして山を登る。目の前の海原に圧倒される。
そして、一期一会の出会いに感謝する。


これまた発達障害の特徴、熱しやすく冷めやすい性格のせいで、今取り組んでいる趣味を途中で放り出すこともあります。
それでいいんです。
手を伸ばせば、また別の趣味が待っている。放り出した趣味もまたそのうち、ふと気が向いて手に取り直すことがあるでしょう。




私は世界を憎んでいます。
私は自身を憎んでいます。
でもこの世界にはまだ、楽しいこと・美しいものがたくさんあるのです。それをもっと知りたい。感じたい。
でも私はまだ、それら素晴らしい物事に感動できる心があるのです。それをもっと認めたい。愛したい。





これが私の自己紹介です。






どうだったでしょうか。
我ながら、なかなか上手い自己紹介になったと思います。
これがもし、

・特徴:発達障害、鬱
・好きなもの:読書、写真撮影など
・嫌いなもの:大きな音

などと箇条書きで書かれていたなら、果たしてどれほどの人が「私」に対し興味を持ってくれたでしょうか。
もちろん、データ的プロフィールが一概に悪いとは言いません。というか私自身いわゆる「データ厨」「設定厨」ですし、自分の創作キャラのプロフィールを細かく考えるのとか大好きです。


それでも。箇条書きで並べ立てられるとどうしても、それは「人」というより「記号」的に感じられてしまうのです。

 


せっかくの春。
せっかくの出会いの季節。
どこかの誰かとのキッカケ作りになればと願い、このような自己紹介としました。

薄氷綱渡りの私ですが、ぼちぼち頑張ります。
皆さんも自分のペースで、人生歩んでいきましょう。




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