キリアとの謁見。(2)
結論から言ってしまえば、地球ーーアース・キリアのエリアは辿り着かずに終わったため、それについて書き記すことはできない。
さて、金星の統治区の次に私が目を覚ましたのは、ネオンが眩しい繁華街だった。
光のない町。太陽の浮かばない空。藍色に近い空を、無遠慮に鮮やかなライトが照らし続ける。
私が目を瞬かせていると、隣から「目が覚めたんだ」と幼い声が届く。視線を上げれば、ロングブーツの足を優雅に組んだ少女が笑んでいた。
燃えるような赤髪と赤い瞳。短く刈り整えた髪を遊ぶように、二つの