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ウィンドラステスト(windlass test)

足底腱膜炎の評価として、用いられる事が多いウィドラステストについて。

内容は

✅ウィンドラス機構について
✅テスト方法
✅テストの感度、特異度(文献に基づいて)
✅ウィンドラス機構の破綻により何が起きるか


ウィンドラス機構について

歩行や走行動作において、踵離地から足趾離地にかけてMTP関節背屈位となります。その時に、足底腱膜の緊張が増加して中足骨と踵骨の緊張が引き寄せられる事で足部アーチが高くなる。この作用をウィンドラス機構と呼びます。
この作用が働く事で
・足部剛性が高まる
・推進期の力伝達効率を高める
2つの役割が働きます。

余談ですが、ウィンドラス機構は人類にしかない構造です。
人類がなぜウィンドラス機構を持ち合わせているのか。それは2足にて速く走るために備わった能力であると考えられています。
ここから分かる事は速く歩く、走る動作においてウィンドラス機構は必須です。


テスト方法

・母趾伸展テスト
安静立位から他動的に母趾を伸展(背屈)させた時に内側縦アーチが挙上するかを見ます。
パターンは
①正常にアーチが挙上する
②遅れてアーチが挙上する
③アーチが挙上しない
②と③ではウィンドラス機構の破綻しているという判断になります。
また、このテストが陽性の場合には回内足である事が多いとされており、扁平足やシンスプリントに繋がる事も多くあります。


また荷重位or非荷重位にて検査する事もあります。


テストの感度、特異度(文献に基づいて)

感度は荷重位、非荷重位にて異なります。

荷重位では31.8%
非荷重位では13.6%

特異度は100%であるとされています。

⬇️以下の文献を参考にしています。


ウィンドラス機構の破綻により何が起きるか

足部の剛性が高まらずに、前足部の不安定性がある為基節骨が内転し横アーチ低下が生じる。横アーチ低下に伴う内側縦アーチ低下も生じる。外反母趾にもなります。
結果的に足部のアーチの低下につながるという事です。

まとめると内側縦アーチや横アーチが低下してくるということになります。


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