再婚、転校

母の再婚により、
隣町の小学校へ転校になりました。
小学2年生の頃です。

私は新しい父親を受け入れられたと
思ったことがなかったです。


むしろ父親の方も私に気に入られようなんて
思ってもいなかったように見えました。

新しい父は、独身の頃から持ち家があり
3階建て屋上付きのお家に住んでいました。

1階は駐車場と物置と空き部屋
2階はリビングと母の部屋
3階が、私と新しい父の部屋

私の部屋から新しい父の部屋は、
リビングに降りる階段に行くまで
通る場所にあり、当たり前のように
部屋のドアが開いていて、

お金や貯金箱が嫌らしく置いてあったり、
外国人女性の全裸のポスターなども
貼られていて、
全く私に気を使っていませんでした。

私はたった1人しか、本当の父と
受け入れていませんでした。

そのため、こんな気持ち悪い男の人を
新しい父親なんて受け入れたくありませんでした。

ある日私がインフルエンザになって、
休校していた日に、
母が昼食を作っていってくれました。

その日に新しい父親も休みで家にいました。

私はインフルエンザの気持ち悪さから、
母の作った昼食を食べても
箸が進みませんでした。



それを目にした新しい父が、
私の目の前で母に電話を掛けました。

「ママが作ったご飯まずくて食べられないって言ってるよ」

私はその言葉に衝撃を受けました。


今考えると、それは少しの冗談
だったのかもしれません。

でも信用のできない男の人が、
大好きな母に私が思ってもいない
ひどい言葉を浴びせていることに
腹立たしさと憤りを感じました。

それからひとりになっても
涙が止まらず早く母に弁解がしたい
という気持ちでいっぱいでした。

私はその後の記憶はあまりないです。

学校など友達がたくさんいるところは
大好きでした。

その時できた友達のことも名前も
覚えてはいました。

ですが、ほとんどその学校には
行かなくなっていたそうです。


大きくなってから聞かされるまで
自覚がなかったです。

そして私は元の小学校の地域にある、
母の実家にしばらく引き取られていたそうです。


母がいない数日も
全く思い出せなかったのですが、

これを書いている時に、
夜遅くまでいとこたちが遊んでくれて
なぜか母が迎えに来てくれず
涙が止まらなかった日のことを思い出しました。
きっとその時のことだったのだと思います。

とある日の朝、
目覚めると母が横で寝ていました。

最初はなぜ母がいるのか分からず、
いつきたのかも覚えていないし
何がなんだか分かりませんでした。


母も新しい男の人が嫌になって出てきたのです。

この後、母はすぐに離婚することになり
私は元にいた小学校に戻ることになります。
転校した期間は5ヶ月でした。

まだ小学2年生。
幸い別れを1度惜しんだ友達が
皆迎え入れてくれたことを思い出します。

そこからは私も楽しく学校を通うことになります。

次回
新しい彼氏

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